集英社文庫<br> 雨の塔

個数:
電子版価格
¥440
  • 電書あり

集英社文庫
雨の塔

  • 提携先に在庫がございます【僅少】
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    (※複数冊ご注文はお取り寄せとなります)
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫状況は刻々と変化しており、ご注文手続き中やご注文後に在庫切れとなることがございます。
    ◆出荷予定日は確定ではなく、表示よりも出荷が遅れる場合が一部にございます。
    ◆複数冊をご注文の場合には全冊がお取り寄せとなります。お取り寄せの場合の納期や入手可否についてはこちらをご参照ください。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 216p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087466690
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

美しい少女たちの孤独と秘密
資産家の娘だけが入れる全寮制の女子大に「捨てられた」4人。世間から隔絶され孤独が深まる中、互いに意識し惹かれあうように──。この上なく繊細で切ない少女たちの物語。(解説/吉川トリコ)

内容説明

その岬には資産家の娘だけが入れる全寮制の女子大があった。衣服と食べ物は好きなだけ手に入るが、情報と自由は与えられない。そんな陸の孤島で暮らす4人の少女―高校で同性と心中未遂を起こした矢咲、母親に捨てられた小津、妾腹の子である三島、母親のいない都岡。孤独な魂は互いに惹かれあい、嫉妬と執着がそれぞれの運命を狂わせてゆく。胸苦しいほど切なく繊細な、少女たちの物語。

著者等紹介

宮木あや子[ミヤギアヤコ]
1976年神奈川県生まれ。2006年「花宵道中」で第5回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞と読者賞をダブル受賞。翌年、同作を表題作とした単行本でデビューし、話題に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

103
歪んだ宝石箱に閉じ込められたような少女たちの繊細で切ない物語でした。世間から隔離され、自由のない孤独な世界にいるからか、互いへの意識や惹かれ合いは強いと思います。嫉妬と確執によって狂う運命に胸が苦しくなりました。閉塞された世界だからこそ漂う官能の香りがありました。少女と呼ぶには微妙な年頃ですが、この世界の中にいる限りは少女であり続けるのでしょうね。危うくて美しい雰囲気が素敵でした。2015/11/08

エンブレムT

80
欲しい物全てを手に入れることの出来る少女たちに許されていないのは、学園の外へ出ることと、外の情報を知ること。その学園は外界から身を守ってくれる楽園であり、少女たちが“使われる”まで期間限定で閉じ込められている牢獄でもある。登場する4人の美しい少女たちは、皆どこか浮世離れしていて、抱えている事情に共感出来る要素などは自分には欠片もない。けれど、彼女たちが感じている痛みには、覚えがあったりもするのでした。この独特でいて濃密な、懐かしいとさえ思える空気感は、大人のために描かれた少女小説ならではなのかもしれない。2014/10/10

のんき

79
「ラプンツェルの塔」と呼ばれている寮で暮らす二組、四人の女生徒の物語でした。外の世界とは隔絶されて、今の総理大臣も、相撲の横綱の名前も知りません。誰かと友だちになりたいけど、相手のことを知りたいけど、知りたくない。相手のことを傷つけたくないし、自分も傷つきたくありません。少しでも触れたら、すぐ壊れてしまいそうな、繊細で、はかない、切ない乙女たち。綺麗な文章で、孤独だけど、なんか純粋な女の子たちで、少女漫画にも登場しそうな感じ。2018/07/09

青蓮

78
閉ざされた世界で暮らす少女たち。物語の雰囲気は好きだったけど、何となく物足りない。一人一人、もう少し掘り下げて書いて欲しかったかも。設定も女子大生より、女子高生の方がしっくり来るような気がしました。2015/09/28

アッシュ姉

74
事情を抱えた資産家令嬢だけが集まる岬の学園。島流しと揶揄される遠い場所での外部から遮断された寮生活。孤独に苛まれる閉ざされた環境で、少女たちの交流は次第に濃密になり、憧憬、羨望、嫉妬、執着、様々な感情が渦巻いていく。歪で空虚な関係は自分の存在意義を確かめられるほど確固としたものではなく、誰かに必要とされたいという切実な思いは満たされずに危うい均衡が崩れていく。イヤミスになりそうな設定もそこは宮木さんの耽美な世界が待っている。大人のための少女小説と紹介されているが、乙女のための少女小説だと思う。2017/07/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/2344873
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。