出版社内容情報
歓喜と絶望を味わい尽くしたゴヤの最期は?
祖国スペインの惨状を目の当たりにしてきたゴヤは、フランスで82年の生涯を終える。首席宮廷画家をつとめた彼が、なぜ晩年、亡命を余儀なくされたのか? 傑作評伝、完結編。(解説/紅野謙介)
内容説明
戦争で荒廃したスペインでは聖職者を除く文化人の大半が弾圧や迫害の対象となり、友人が次々に投獄されていく。1815年、ゴヤも『裸のマハ』が破廉恥で公序良俗を侵害する作品と、異端審問所に召喚され―。妻の死後、40歳以上も若い女性と同棲し、晩年に単身フランスへ渡り、「おれはまだまだ学ぶぞ」と描き続けたゴヤの最期は?彼の生涯を通して近代ヨーロッパの変遷を追う傑作評伝、完結編。
目次
反動・弾圧・迫害
フェルナンド七世・査問・粛清
“国家悪により追放さる”
『王立フィリピン会社総会』
版画集『闘牛技』
地下画帳 観察・記述・批評
暗い谷間に
最後の宗教画
聾者の家(Quinta del Sordo)
革命・混乱・内戦
版画集『妄=ナンセンス』
『黒い絵』について(Las Pinturas Negras)
一八二三~二四年 反動・弾圧・迫害
一八二四~二八年
ゴヤの墓
著者等紹介
堀田善衞[ホッタヨシエ]
1918~98年。富山県生まれ。慶應義塾大学仏文科卒業。広い視野と独自の文明批評に貫かれた多くの作品を発表。その作家活動は世界的に高く評価された。『広場の孤独 漢奸』で芥川賞、『ゴヤ』で大佛次郎賞・ロータス賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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