内容説明
私は外で働いている女性ですから、満足に母をやることはできませんが、私の欠けているところは、きっとあなたが大人になったとき、笑いながらおぎなってくれるでしょう―いつかこの本を開く娘の姿を想像し、自身の生き方や家族への思いを率直に綴る。母としての本音と娘への愛がこめられた自作の詩が、文章の余韻となって、やさしく心に響く。日本文芸大賞エッセイ賞受賞作、待望の文庫化。
目次
母の献立
母の読書
母の作文
母のがらくた
母の恋の花
母の詩遍歴
母のはっけよい
母の地方公演
母のトラウマ
母のつまみ〔ほか〕
著者等紹介
黒木瞳[クロキヒトミ]
福岡県生まれ。女優。1981年、宝塚歌劇団入団。87年、映画「化身」で日本アカデミー賞新人俳優賞、97年、映画「失楽園」で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞受賞。ドラマ「白い巨塔」「リアル・クローズ」、映画「東京タワー」「20世紀少年」等、数々の話題作に出演。詩集・エッセイも手がけ、2005年、『母の言い訳』で日本文芸大賞エッセイ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nanaco-bookworm
2
これを読んでますます黒木瞳さんが好きになった。知性と教養とユーモア、そして美貌の人。尊敬と憧れと共感の気持ちを抱いた。2010/08/13
コホン
1
今、この時期にこの本を読むと複雑な気持ち。週刊誌の記事が本当であれば、この本の中の小さな女の子はあんなにママに大切に育てられ、お友達と仲良く、と言われているのに、それを守れない子になってしまっているから。ママがずっとそばにいてあげないと、ほんとはさびしくてたまらなかったのかもしれない。やりきれないなぁ。2012/08/23
うち
1
黒木瞳が、娘のために書いた(?)エッセイ。この人のエッセイは、いつもあったかい感じがして、個人的にはけっこう好きです。子供がすべての人生じゃなくて、自分の人生をしっかり生きてるけど、生活はしっかりしてて、娘への愛がいっぱいな感じがした。2012/05/13
imo
0
この本だいすき。娘への愛は溢れてるけど、母としての自分だけじゃないことに誇りを持ってる感じ。自分の母にこんなのは求めないし、自分がこうなりたいかっていうとまた違う。それでもこんな黒木瞳はかっこいい。詩もすき。2011/10/17
詩衣
0
お母さんって どこも こぅなん? お母さんに会いたくなったな2010/08/09