内容説明
私は外で働いている女性ですから、満足に母をやることはできませんが、私の欠けているところは、きっとあなたが大人になったとき、笑いながらおぎなってくれるでしょう―いつかこの本を開く娘の姿を想像し、自身の生き方や家族への思いを率直に綴る。母としての本音と娘への愛がこめられた自作の詩が、文章の余韻となって、やさしく心に響く。日本文芸大賞エッセイ賞受賞作、待望の文庫化。
目次
母の献立
母の読書
母の作文
母のがらくた
母の恋の花
母の詩遍歴
母のはっけよい
母の地方公演
母のトラウマ
母のつまみ〔ほか〕
著者等紹介
黒木瞳[クロキヒトミ]
福岡県生まれ。女優。1981年、宝塚歌劇団入団。87年、映画「化身」で日本アカデミー賞新人俳優賞、97年、映画「失楽園」で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞受賞。ドラマ「白い巨塔」「リアル・クローズ」、映画「東京タワー」「20世紀少年」等、数々の話題作に出演。詩集・エッセイも手がけ、2005年、『母の言い訳』で日本文芸大賞エッセイ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。