内容説明
ここは大阪、岸和田の春木町。競輪場や競馬場が詰め込まれ、ヤヤコシイ大人たちがウヨウヨいる小さな町。とにかくケンカに負けることを嫌い、顔でも腫らして帰ってくれば、「勝つまでやめたらあかんど」と送り出される。そんな土地でチュンバは育った。とどのつまりはツレの小鉄とケンカに明け暮れる毎日に。恐れるものなど何もなく、肩で風を切っていたあの頃―。超人気シリーズ第一弾。
著者等紹介
中場利一[ナカバリイチ]
1959年大阪府岸和田市生まれ。地元の工業高校を中退後、様々な職を経て、94年『岸和田少年愚連隊』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケイ
63
もう、無茶苦茶痛そう。男子は本当にこんなにやり合うんでしょうか。私は作者に言いたい。「無茶するにもほどがある。友情だかツレだか知らないが、つるむな!孤高の一人愚連隊をやれ!」 それと女性陣にも一言「無茶な男を甘やかすな」 もう、ほんとほどほどにしておきましょう。そして、後書きにはホロリとさせられました。つるんだ奴らでななく、宿敵の定とのやり取りを書くんだから憎めませんね。物語の最初の方でのサイの説明、「普段はおとなしいが、やればできるというタイプ」、こういう場合にもやればできるって言うのかと笑いました。2014/06/10
fseigojp
7
一生遊んで暮らしたい いい決め台詞 映画はガキ帝国で鮮烈デヴューした井筒監督 北野・崔・園など反知性主義ロマんの系譜2015/07/24
ワッツ
6
前回ポール・マッカートニーが来日した時(2002年)、大阪公演を見に行ったのだが、少し歩いた夜の大阪は怖かった。さらに、岸和田と言えばだんじり祭りとか清原とかで、自分にとって大阪は恐ろしい街で、小心者の私は二度と行きたくないと思ったものだ。この本を読んでその思いはさらに増した。一歩間違えば死んだり、障害が残りそうなことを平気でしている。そんな出来事を面白可笑しく書いていて、私のような者でも笑ってしまうから大したものだ。自分はサンダみたいなものだな。伝説のカオルも少し出ていた。俯瞰的に読めば面白い。2013/11/26
SU
2
話として面白かったです2016/02/25
ぱるしむ
2
思ってたほど笑え無かった。可愛げが無く犯罪者臭がキツ過ぎる割に面白く無い。ゲッツ板谷の方が好み。2014/09/11