出版社内容情報
隠岐古典相撲と家族の絆。感動、涙の物語。
坂本多美子は夫・英明、前妻の子である5歳の娘・琴世と隠岐で幸せに暮らしていた。勧進相撲大会で、名誉ある正三役大関に選ばれた英明。家族の思いが重なる大一番の行方は！？
内容説明
坂本多美子は夫の英明と、まだ「お母ちゃん」とは呼んでくれないが、前妻の娘である５歳の琴世と幸せに暮らしていた。隠岐島一番の古典相撲大会。夜を徹して行われた大会もすでに昼過ぎ。いよいよ結びの大一番。最高位の正三役大関に選ばれた英明は、地区の名誉と家族への思いを賭け、土俵に上がる。息詰まる世紀の大熱戦、勝負の行方やいかに！？型破りのスポーツ小説にして、感動の家族小説。
著者等紹介
川上健一［カワカミケンイチ］
１９４９年青森県生まれ。十和田工業高校卒。７７年「跳べ、ジョー！Ｂ・Ｂの魂が見てるぞ」で小説現代新人賞を受賞してデビュー。２００２年『翼はいつまでも』で第１７回坪田譲治文学賞受賞。青春小説、スポーツ小説を数多く手がける（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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takaC
52
多美子と琴世は単行本の方が可愛い。装画が。そして、海鳳（英明）は何故またしても後姿なのさ。もう相撲の話はお腹いっぱいです。2014/04/08
はらぺこ
49
テレビ放送される大相撲じゃなくて隠岐島の古典相撲の話。ストーリー自体はベタです。ほぼ地区の大関同士の取組だけで1冊が終わるので構成自体はベタじゃないのかも知れません。それだけでも一読の価値有りです。 自分は相撲を殆ど見た事が無いので、どう組み合ってどういう攻防がされてるのか見当がつかなかったのが辛かったです。でも、映像化されれば日本版（相撲版）ロッキーになる可能性はあると思います。2011/12/30
AICHAN
44
図書館本。英明は隠岐島の老舗旅館の跡取り長男。関西の大学に入学したが、卒業すれば親が勧めた女性と結婚することになっていた。しかし英明は卒業して帰郷するも別の女性と駆け落ち同然に家を出る。狭い島だからその噂はたちまち広がり、英明夫婦は実家から離れた場所でつつましく暮らし始め、隠岐島の古典相撲や村の行事に積極的に参加して村民として認められようと努力する。１年後、幼い娘を残して妻が死ぬ。その３年後、妻の親友を後妻に迎え、島の伝統行事の奉納相撲に最高位の大関として参加する…。家族とは何かを考えさせてくれる作品。2018/06/02
BlueBerry
44
相撲中継みたいな本でしたね。物語性とかはあまりないので私としては評価以前の本かな・・。お相撲が好きなら楽しめるでしょうね。2014/04/02
りんご
39
ベタベタのコッテコテなお話です。奉納相撲の結びの一番が、延々と、延々と、ぶつかり、投げ、組み、まわしを取りあい、吊り、体を入れ替え、寄り、かわし、堪え、ぶつかり、差し、踏ん張り、組み、足を飛ばし、張り手を飛ばし、組み、ひねり、押し、突っ張り、反り、引き、押し、投げ。んでめでたしめでたし。パワーが拮抗し、膠着するシーンは私の一人エア相撲も力が入りました。なぜそこまでと言うなかれ。勝負なのだから全力を尽くすのだ。終わらない取り組みに飽きる人もいるでしょう。男臭くて私は大興奮。泣いたわ。2022/10/17
