内容説明
日本舞踊会の中心的存在として隆盛を迎えた梶川流。将来も安泰に思えたある日、家元猿寿郎が事故死した…。そして家元の血を継ぐ隠し子たちが、未亡人となった秋子の前に現れる。妹の千春や母の寿々までもが跡目を巡り弟子たちと争いを繰り広げるなか、梶川流を守るため、秋子が選んだ道とは―。因襲の世界で懸命に生きる女たちを描いた波瀾万丈の人間ドラマ。『連舞』に続く傑作長編小説。
著者等紹介
有吉佐和子[アリヨシサワコ]
1931年和歌山県生まれ。東京女子大学英文科卒業。56年『地唄』で文壇デビュー。以後、『紀ノ川』『華岡青洲の妻』『恍惚の人』『複合汚染』など話題作を次々と発表し、一躍流行作家に。1984年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。