内容説明
「ならず者18号」に科せられた刑罰としての旅。道に迷った「奇跡の犬」の壮大な冒険。生涯、孤高の旅人として生きた伝説の「試食の人」―。ユーモアとサービス精神に溢れた旅を巡る48のショートショート集。単行本未収録作品のほか、本文イラスト・長崎訓子の描きおろしストーリーや、いしいしんじの特別寄稿も加えて、待望の文庫化。
著者等紹介
森絵都[モリエト]
1968年東京都生まれ。シナリオライターを経て、91年『リズム』で第31回講談社児童文学新人賞を受賞し、作家デビュー。『宇宙のみなしご』『アーモンド入りチョコレートのワルツ』『つきのふね』『カラフル』『DIVE!!』『ショート・トリップ』『永遠の出口』など、その著書の多くがさまざまな賞を受賞している。2006年『風に舞いあがるビニールシート』で第135回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゴンゾウ@新潮部
102
旅をテーマにしたショートショート。中学生新聞に連載された作品。感想は、可もなく不可もなしといったところ。森さんは長編の方が好きです。2018/12/19
いたろう
76
48編のショート・ショート集。シュールなコメディ、脱力系のオチ、思わずニヤリとさせられたり、クスクス笑いが尾を引いたり。絵都さんって、こんなギャグを書く人だったっけ? 何かイメージが崩れていく(笑) これは、毎日中学生新聞に連載された掌編ということだが、絵都さんのあとがきによると、最後まで読者からの手紙が届かなかったとか。確かに中学生でも理解できる平易な文章かもしれないけど、この面白みは、中学生にはなかなか理解できないのでは? 本作は中学生向けというより、やっぱり大人向け。「究極の選択」がツボにハマった。2020/05/14
Atsushi Saito
63
48篇の短篇集。旅のお話で、どれもユニーク。架空の地名、風習も挿絵のおかげでストンと心に落ち着く。 旅がしたくなるより、友達の旅の話をつまみ聞きしてる感じ。 最後のいしいしんじさんの「旅のかす」、とても良かったです^_^2016/04/11
tengen
57
森絵都さんのショートショート48編!小中の頃にハマっていた星新一さんを思い出した。あとがきによると毎日中学生新聞に連載していたものだとか。さもありなん。2014/07/26
はらぺこ
51
分かるような分からんようなショートショートが48編。せやからオモロかったんかオモロなかったんかもよう分からん。1番好きやったのは『帰郷』。2014/06/05