内容説明
「旅をする途中で、その土地その土地の歌を聴いて感じるのは、たとえ流行歌であっても必ず根があるということだ」シャンソン系の曲が花開く、秋田の国際感覚。独自のジャズを生み出してきた岩手の好奇心…。旅の先々で著者が触れた人、文化、歴史や風景。それらに密接につながっている歌を紹介するエッセイ。きっとあなたも、東日本・北陸の旅情に浸りながら、気づけば一曲口ずさんでいるはず。NHKラジオ深夜便の人気コーナーがエッセイに。
目次
旅のはじめに
東北、北海道を訪ねて
信州、甲州、越後を訪ねて
北陸を訪ねて
駿河、尾張、三河、岐阜を訪ねて
関東一円を訪ねて
東京、神奈川、横浜を訪ねて
旅の終りに
著者等紹介
五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年福岡県生まれ。生後間もなく朝鮮半島に渡り、戦後引揚げる。早稲田大学ロシア文学科中退。PR誌編集者、放送作家、作詞家、ルポライターなど多くの職業を遍歴。66年「さらばモスクワ愚連隊」で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門』で吉川英治文学賞を受賞。後に菊池寛賞、毎日出版文化賞特別賞、NHK放送文化賞など。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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クラムボン
13
ラジオ深夜便の「歌の旅びと」の東日本編です。2011年から4年間放送した番組ですが、残念ながら聴いたことはありません。五木寛之が語る日本各地のお国歌、それらを各県ごとに紹介する。元々レコード会社の専属作詞家でもあり、昭和歌謡の世界を生きてきた方です。そして昭和7年生まれ…なので戦前の戦意高揚の歌から、戦後の混乱から復興期の哀愁も希望もある歌まで身をもって体感しています。永六輔や小沢正一は既に亡く、語り部としては、最後の方かもしれません。2022/10/06
三浦正
2
1932年生れ五木寛之(現在87歳?)、私的には昔から一番好きな人物(作家)かな、TVとか週刊誌連載エッセイとか露出機会も多いので 気付けば観たり読む。本書は北海道から愛知・岐阜・福井までの東日本 全道府県毎に ゆかり著名人・歌・地域特性など「国の光」を 嫌味なく愛あふれる解説。今年4月25日初版新刊本!、元気な 旅好きの先達?読めば、私も元気なうちに また旅に出ようと思った。2019/07/26