集英社文庫<br> ジャッカ・ドフニ―海の記憶の物語〈上〉

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集英社文庫
ジャッカ・ドフニ―海の記憶の物語〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 328p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087457025
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「鳥」という名の少女は海を渡った――。キリスト教が迫害されていた17世紀。アイヌと和人の間に生まれた少女チカップは、聖職者を目指す少年ジュリアンと海を渡る。少女の流浪の人生を描く遺作にして津島文学の集大成。




津島 佑子[ツシマユウコ]
著・文・その他

内容説明

2011年、網走。亡き息子との思い出の地を訪れた「わたし」の胸に甦るアイヌの歌。その調べに導かれ、ある少女の波瀾に満ちた物語が繙かれる。キリスト教迫害が進む17世紀、アイヌと和人の子チカップは、聖職者を志す少年ジュリアンと共に、故郷のマツマエから遠く離れたナガサキ、そしてマカウを目指す航海に出る。時を越え海を越え、多層的な物語が壮大に繰り広げられる、遺作にして津島文学の集大成。

著者等紹介

津島佑子[ツシマユウコ]
1947年東京都生まれ。白百合女子大学文学部英文学科卒業。父親は太宰治。71年に第一作品集『謝肉祭』でデビュー。76年に『葎の母』で第16回田村俊子賞、77年に『草の臥所』で第5回泉鏡花賞、78年に『寵児』で第17回女流文学賞、79年に『光の領分』で第1回野間文芸新人賞、83年に「黙市」で第10回川端康成文学賞、87年、『夜の光に追われて』で第38回読売文学賞、89年に『真昼へ』で第17回平林たい子賞、95年に『風よ、空駆ける風よ』で第6回伊藤整文学賞、98年に『火の山―山猿記』で第34回谷崎潤一郎賞、第51回野間文芸賞、2002年に『笑いオオカミ』で第28回大佛次郎賞、05年に『ナラ・レポート』により芸術選奨文部科学大臣賞と紫式部文学賞、11年に『黄金の夢の歌』で毎日芸術賞を受賞。16年2月18日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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amanon

5
二度目の再読。西欧列強への危機感というある意味、仕方がない事情があるにせよ、キリシタンや宣教者に対する執拗なまでの迫害には目を背けたくなる。それだけでなく、常に強者の論理が罷り通り、弱いもの、小さくされた者の声はないものと見做されてしまいがちという、いつの世も変わらない理不尽な状況に嘆息。その本編であるチカとジュリアンの物語でもそうだが、それと並行して語られる著者をモデルとしたシングルマザーのエピソードにおける少数民族への不当な仕打ちは、日本の陰の歴史として、決して忘れてはならない出来事だと思った。2024/12/01

fukufuku

3
津島佑子を読むのは初めて。 最近、ギリヤークやその他少数民族に興味があるので、手に取った。 地名がことごとくカタカナなのが読みにくい。女満別はともかく網走や釧路はカタカナにする意味があるのか。 中浦ジュリアンがちらりと物語にでてきたのは少しだけ嬉しい。遣欧少年使節も興味の対象なので得した気分。2022/06/08

amanon

3
虐げられた者、阻害された者への眼差し。アイヌ、隠れキリシタン、朝鮮人…著者自身が人知れず苦悩を抱え、シングルマザーという危うい立場にいたということももちろん影響しているに違いない。ただ、それだけでは捉えきれない何かに駆り立てられながら、著者はこのような作品を紡ぎ続けて来たということに改めて思い当たる。キリシタン禁止令下の日本から抜け出し、マカオへと向かうジュリアンとチカ。色々な方言が入り混じる二人の会話には、まさに著者の複数の声が反映されているのでは?とふと思わされた。プロローグでの謎賭けが意味深…2019/04/13

ハッカ飴

1
とても細い線で描かれた絵を見ているような気持ちになる。アイヌにおいて和人、沖縄においてヤマトンチュ…日本人はいったい何をしてきたのか、恥ずかしくもなる。マイノリティを踏み潰す…また、やろうとしていないだろうか、今の政権。2019/01/05

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