出版社内容情報
世の中を見渡せば極端な右と左ばかり。なぜ日本の言論界は「バカ」だらけになってしまったのか。かなり不愉快、しかし納得。政治、経済からワイドショーネタまで、今大注目の作家がズバリ解説!
橘 玲[タチバナアキラ]
内容説明
私たちはみんな、“直感”にとらわれた「バカ」である。日本の急激な“右傾化”も、“正義”を巡る対立も、メディアの“捏造”も、全ては物事を直感で捉える「ファスト思考」という魔物のせいだった!?嫌韓と反中、憲法改正、ブラック企業、労働問題、テロ、原発問題、STAP細胞…。政治、経済からワイドショーネタまで、超話題の著者が徹底解説。かなり不愉快、しかし納得の社会評論集!
目次
PROLOGUE 私たちはみんなバカである
1 POLITICS政治
2 ECONOMY経済
3 SOCIETY社会
4 PSYCHOLOGY心理
EPILOGUE 地獄への道は善意によって敷き詰められている
著者等紹介
橘玲[タチバナアキラ]
1959年生まれ。2002年、国際金融小説『マネーロンダリング』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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saga
29
本書で言うバカの定義はファスト思考しかできない人のこと。遺伝子が太古の記憶から進化できていず、直感が不愉快で不都合な言動と結果につながっている。まっとうに生きる多数派が割を食い、年功序列と終身雇用の悪弊が社会を支える生産人口を疲弊させる。前作と本書を読むと、不愉快なこと、バカが多い理由が判る反面、希望が持てなくなりそうだ。2017/09/27
mintia
18
自分が如何に短絡的な見方しかできていないか痛感した。テレビに映るセンセーショナルな報道に対しても一呼吸置いてから判断できるようになりたい。フェアトレードの話はもっと深堀りしたくなった。2021/03/24
bonbon99
14
バカなファクトに基づかない、前近代的な思考を信じて疑わず、しかも人を攻撃までしてしまう事例をこれでもかというぐらい出していた。政治や経済等の広い分野で著者の調べで幅広く考察されている事例は、興味が惹かれる。最後のフェアトレードやNGOの闇については、報道等では絶対になされない考察であろう。自分は過去こういった文章に腹が立って、自分はバカ中のバカにはなるまいと決意をして、読了したものだった。今は、歳をとったのか、自分もバカなので、このようなバカの当事者になるのではと恐れる自分がいたのが面白かった。 2020/11/21
としP
14
表面上に見えているものや、一般的な見解が正しいとは限らないってことだとね。物事は水面下でもっと複雑な構造をしている場合が往々にしてある。だからこそ、もっと知ろう、社会のことを。2019/01/15
和草(にこぐさ)
11
色々な角度から物事をみられるようになること。2020/01/07