出版社内容情報
金に困ったニートの兄が、妹の幽霊を見せるツアーを開催して分け前をよこせと藍に商談を持ちかけるが…(「とっておきの幽霊」)ほか、町田藍が悩める人々の魂をやさしく解き放つ全6篇。第7弾!(解説/三橋 暁)
赤川 次郎[アカガワジロウ]
内容説明
人並み外れた霊感を持ち、幽霊と話せる町田藍は弱小“すずめバス”の名物バスガイド。彼女の能力を生かした“幽霊ツアー”は常連客も多い人気企画だ。その評判を聞きつけた男が企画を売り込みにやってきた。自宅に出る妹の幽霊を見せるから金を払えというのだが、妹がある俳優のファンだからとTV取材まで入ることになり…!?(「とっておきの幽霊」)ほか全6篇を収録したシリーズ第7弾!
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年福岡県生まれ。桐朋高等学校卒業。76年、サラリーマン生活のなかで執筆した「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞、ミステリー界に新風を吹き込む。以後、幅広い分野の小説を発表、ベストセラー膨大。2005年度日本ミステリー文学大賞受賞。16年『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みかんめろん
24
お好みのシリーズ。ジャンルはお仕事小説…と言えるのかな?南Q太さんの挿絵が毎回麗しい。いつも通りテンポ良く軽快で面白かったです。なんだか藍の霊感が強くなってる?保育園のお話が怖かった。TVドラマのシナリオの話は業界って昔からこんなだったのかなって。赤川先生は目の付け所が鋭いなぁ。星3つ★★★2024/10/03
一華
12
旅行中の新幹線移動中に読みました。 不動の赤川次郎さんですね。 高校生のころからのファンです。 2017/10/05
くろねこ
11
安定の赤川次郎作品で、ちょっと一息つきたいときにとっておいて正解♬ でもフランクに書いてるけど、結末は結構やりきれない話が多いんだよね(●︎・̆⍛︎・̆●︎)2017/01/08
鍵ちゃん
10
人並外れた霊感を持ち、幽霊と話せる町田藍は弱小(すずめバス)の名物バスガイド。彼女の能力を生かした(幽霊ツアー)は常連客も多い人気企画だ。その評判を聞きつけた男が企画を売り込みにやってきた。自宅に出る妹の幽霊を見せるから金を払えというが、妹がある俳優のファンだからとTV取材まで入ることになり!?2020/10/18
さな
9
読みやすい。ミステリーでもなくホラーでもなく、ほんのり恐くて温かいコメディーという印象。幽霊が出てくる所は置いといて、藍の関わる全ての人があっさり藍を信用して幽霊の存在を認めるあたりは、いやいや、こんなことありえないでしょーとツッコミつつ読了した。赤川さんの文体は独特だけど、すずめバスの社長や真由美ちゃんなど笑える登場人物から、悪い奴、情けない奴などキャラクターがすごく上手く描写されてるなーと思う。すいすい読めるので暇なとき、1時間程で読み終えられるのも良い。2016/10/25