出版社内容情報
民族紛争、格差社会、そして大地の崩落──。絶望にまみれた“最後の楽園”で、少年少女は生きるために戦う! 傑作冒険ファンタジー。
【目次】
内容説明
世界は滅びた。聖なる天樹が支えるラノートの地を除いて。山上の宮殿に住むノート人の青年・アスカは、魔術により天樹を守護する大祭司候補に選ばれた矢先、何者かに襲撃される。落ち延びた死の大地で出逢ったのは、先住民族・ユーリィ。ノート人に棲家を奪われて三百年、不当に搾取され続けていた彼らが、今まさに反撃の狼煙を上げようとしていることを知り…。滅びの国の冒険ファンタジー。
著者等紹介
佐藤さくら[サトウサクラ]
福岡県生まれ。2015年『魔導の系譜』で第1回創元ファンタジイ新人賞の優秀賞を受賞し、デビュー。同作はコミカライズも果たし、本格ファンタジーの書き手として一躍注目を集める。23年『波の鼓動と風の歌』で第1回北上次郎オリジナル文庫大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
25
新刊コーナーより、娘チョイス。オカンは設定についていけず挫折。2025/07/12
よっち
22
聖なる天樹が支えるラノート以外は滅びた世界。困難を乗り越えて大祭司候補となった青年アスカが、何者かに襲撃される冒険ファンタジー。選定の儀に受からず一度は宮殿から放り出されていたアスカ。彼も思わぬ形で世界がひっくり返り、壁の外に放り出され先住民族ユーリィのヨキと鍛冶師と出会う展開で、そこからノート人に棲家を奪われて300年、不当に搾取されてきた歴史が浮き彫りになってゆく中、旅に出た3人がそれぞれ抱える呪いがストーリーの鍵を握っていて、絶望にまみれた最後の楽園の正体に向き合ってゆく結末はなかなか良かったです。2025/07/14
さくらねず
1
ファンタジーが読みたいと思い購入。王道のファンタジー。最初はもろもろの設定をかなりの勢いで畳みかけられるので、ページ飛ばしたかなぁ、実は2巻めだったかなと戻り戻り読みました。物語が動き出したところからは圧巻、それも王道のファンタジーっぽいなと。2025/06/26