集英社文庫<br> ラブカは静かに弓を持つ

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集英社文庫
ラブカは静かに弓を持つ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 344p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087447682
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

【2023年本屋大賞第2位】
【第25回大藪春彦賞受賞】
【第6回未来屋小説大賞第1位】
【第44回吉川英治文学新人賞候補】
【第69回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(高等学校の部)選出】

深く潜れば潜るほど、主人公と自分を重ね、浅葉先生に救われ、突き刺される。
暗い深海で一筋の光にすがるように、どうか壊れてしまわないでと願いながら、一気に読み終えました。
限られた文字数では、語りきることなどできません。
この物語はこう紡がれ、奏でられるしかなかったのだと、心から感じました。
まだずっと、余韻が残響のように、自分の中で鳴り続けています。
――斉藤壮馬さん(声優)

その人は尊敬すべき師であると同時に、得がたい友人になった。
内向的な青年の冷めた視線に映し出された世界が、次第にみずみずしく光に満ちた世界に変わっていく。
たとえその前提が裏切り行為であったにしても。
――篠田節子さん(作家)

優れた演奏を聴き終えたかのような感動が胸に満ちてくる。
嘘を重ねる主人公にこうまで味方したくなるのは、
書き手の筆に嘘がないからだろう。
〈音楽の力〉によって結びつき回復してゆく人々を、
〈言葉の力〉で描ききった希有な小説。
――村山由佳さん(作家)

武器はチェロ。
潜入先は音楽教室。
傷を抱えた美しき潜入調査員の孤独な闘いが今、始まる。
大反響を巻き起こした、心震える“スパイ×音楽”小説!

少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘。
ある日、上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。
目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。
橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始める。
師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り……。

<文庫版限定!>
・単行本未収録スピンオフ短編「音色と素性」収録!
・声優・斉藤壮馬さんの朗読(購入者&期間限定)&解説付き!(紙版限定)

【著者略歴】
安壇 美緒 (あだん・みお)
1986年、北海道生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。2017年、『天龍院亜希子の日記』で第30回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。20年、北海道の中高一貫の女子校を舞台にした青春長編『金木犀とメテオラ』を刊行。22年、『ラブカは静かに弓を持つ』で第6回未来屋小説大賞第1位選出。23年、同作で第25回大藪春彦賞受賞、第20回本屋大賞第2位選出、第44回吉川英治文学新人賞候補、第69回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(高等学校の部)選出。

内容説明

少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇して以来、深海の悪夢に苛まれる橘樹は、勤務先の全日本音楽著作権連盟の上司・塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠を掴むこと。彼は身分を偽り、チェロ講師・浅葉桜太郎のもとに通い始めるが…。大反響を巻き起こした、心に響く“スパイ×音楽”長編。文庫版特典スピンオフ短編も収録。第20回本屋大賞第2位!第25回大藪春彦賞受賞!第6回未来屋小説大賞第1位!第69回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(高等学校の部)選出!

著者等紹介

安壇美緒[アダンミオ]
1986年、北海道生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。2017年、『天龍院亜希子の日記』で第30回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。20年、北海道の中高一貫の女子校を舞台にした青春長編『金木犀とメテオラ』を刊行。22年、『ラブカは静かに弓を持つ』で第6回未来屋小説大賞第1位選出。23年、同作で第25回大藪春彦賞受賞、第20回本屋大賞第2位選出、第44回吉川英治文学新人賞候補、第69回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(高等学校の部)選出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぼっちゃん

54
文庫で再読。全日本音楽著作権連盟の上司から音楽教室へ潜入調査するよう命じられた主人公が、教室の先生、仲間への裏切りに苦しみながら、音楽、先生、仲間を通し子供の頃のトラウマから解放されていく再生の物語で、大藪晴彦賞、未来屋小説大賞、本屋大賞2位、青少年読書感想文課題図書と色々の賞に輝くのもうなずける作品。【サイン本】2025/06/08

piro

35
上司の命による音楽教室での潜入調査、その為に講師や教室の仲間達を欺く事に罪悪感を抱く橘。それでも浅葉の指導の下チェロの演奏に没頭する事で、少しずつ安らぎを得て行く橘の再生に、音楽の力を感じます。深海で静かに暮らす深海魚ラブカの孤独は橘の孤独にも通じる。そんな中、静かに弓を引く事で自らを癒やし、いつの間にか新たな世界に踏み出していく橘に希望を感じられて良かった。所々粗さは感じるものの、チェロの優しく深みのある音色に包まれた小説でした。2025/05/29

よっち

28
ある日、上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への二年間の潜入調査を命じられた橘。チェロを武器に傷を抱えた潜入調査員の孤独な闘いを描くスパイ×音楽小説。著作権法の演奏権を侵害している証拠を掴むため、身分を偽ってチェロ講師・浅葉のもとに通い始める橘。師と仲間との出会いや奏でる歓びが、チェロに真摯に向き合った彼が、過去の苦い思い出で凍っていた心を溶かし葛藤するのも必然の展開だと思いましたけど、対照的な構図も絡めながら本当に大切なものは何か、自分はどうすべきなのか、不器用な彼らしい決断がとても印象に残る物語でした。2025/05/20

TOMTOM

2
人に対して心を閉ざしていた青年が、さらに人を信じることができないような任務にあたる。幼少期になっていたチェロを習いに行く、ただそれだけなのに仕事の思惑がある。とにかく物語に一気に惹きこまれ、あっという間に読み終えました。ラブカの意味もわかり、それが任務と本人の心境とかぶっていて読ませる引力が強かったです。心理描写が多いのですが、それがいろいろと切なさが漂ってきます。面白かったです。さすが本屋大賞2位作品でした。2025/06/03

ソーダ

0
言葉の静かなテンポ感に一気読み。 はじめは嫌らしい上司の任命にイラッとしたが、それを越えて仕舞えば主人公の再生の話で、音楽教室を通して癒されていく優しい話。 例の事件をベースにしているので内容も分かりやすいし共感もしやすかった。 優しさと会社は両立しないよな2025/06/08

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