出版社内容情報
鶴見弁護士は殺人容疑の青年の無実を信じるが、凶器に指紋が残っていた。調査するとあるひき逃げ殺人が繫がり……。ミステリーシリーズ最新作。
内容説明
鶴見弁護士は、同期の的場から強盗殺人容疑の栗林の弁護について相談を受ける。栗林は、闇バイトで強盗に入ったことは認めたが、殺害は否認。バイト仲間のイチローが殺したと主張するも、その男の存在が証明出来ないという。一方、鶴見は撲殺事件の容疑者の弁護を引き受ける。半グレだった被害者を調べると、栗林の事件と繋がりが…。“愛”という魔物が生んだ凶行の真相とは!?長編ミステリー。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年東京都生まれ。83年、データベース会社に勤務の傍ら執筆した『原島弁護士の処置』で、第22回オール讀物推理小説新人賞を受賞。88年『絆』で第41回日本推理作家協会賞、90年『土俵を走る殺意』で第11回吉川英治文学新人賞を受賞。時代小説も含め、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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いつでも母さん
140
鶴見弁護士シリーズの第15弾!悲恋の行き着く先は究極の愛なのか。歪んだ愛が、形を、向きを変えて事件になったのをどう感じるかだなぁ。私が思うに本作は小杉作家をして、男性の望む理想の愛というか女性の姿かも・・って勝手に想像しちゃった次第。事件そのものはあらあら、こう繋がってましたか!な感じで、鶴見弁護士の諦めない姿勢が今回も良い。解説では「隠し味のように地方の古い街が登場」と評していたが、じつは私も今回は何処だろうと楽しみにしている。今回は名古屋から近い有松(絞り染め)に桶狭間古戦場跡だった。2024/05/21
よんよん
33
弁護士シリーズはあまり読んでないが、面白かった。究極の愛の形。2024/06/16
本の虫
2
家庭を壊さず修三だけを愛した、ちづえ。それを知った比奈子。出所したら二人で菩提を弔おうと。普通憎みあうのに…2024/10/22
ぬる燗
1
小杉健治さんの鶴見弁護士シリーズは、「奪還」に続き2作目。 半グレ、闇バイト と純愛が絡むミステリ。さらに地方の観光名所も登場、とくればTVサスペンスドラマだ。警察は相変わらずの誤認逮捕とスジを読み間違った逮捕劇。 今作は、最後に鶴見弁護士も打つ手に詰まり、亡霊頼みとはミステリとしてどうなのかとも思う。 出会うべきでない二人だが、かえって惹かれ合うのかな。愛って深過ぎて理解はできないなぁ。2025/02/15
ダーク
1
★★★★★★★★☆☆2024/06/17
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