集英社文庫<br> 灯台からの響き

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集英社文庫
灯台からの響き

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  • サイズ 文庫判/ページ数 448p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087445336
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

本の間から見つかった、亡き妻宛ての古い葉書。
妻の知られざる過去を追い、男は灯台を巡る旅に出る――。
地方紙で連載されていた人気作、待望の文庫化!

板橋の商店街で、父の代から続く中華そば屋を営む康平は、一緒に店を切り盛りしてきた妻を急病で失って以来、長い間休業していた。ある日、分厚い本の間から、妻宛ての古い葉書を見つける。30年前の日付が記された葉書には、地図のような線画と数行の文章が添えられていた。差出人は大学生の小坂真砂雄。記憶をたどるうちに、当時30歳だった妻が「見知らぬ人からはがきが届いた」と言っていたことを思い出す。なぜ妻はこれを大事にとっていたのか、そしてなぜ康平の蔵書に挟んでおいたのか。妻の知られざる過去を探して、康平は旅に出る――。市井の人々の姿を通じて、人生の尊さを照らし出す傑作長編。

【著者略歴】
宮本輝(みやもと・てる)
1947年兵庫県生まれ。77年「泥の河」で太宰治賞、78年「螢川」で芥川賞を受賞。87年『優駿』で吉川英治文学賞を受賞。2004年『約束の冬』で芸術選奨文部科学大臣賞文学部門、09年『骸骨ビルの庭』で司馬遼太郎賞を受賞。著作に、「流転の海」シリーズ、『水のかたち』『田園発 港行き自転車』『草花たちの静かな誓い』など。10年秋、紫綬褒章受章、20年春、旭日小綬章受章。

内容説明

中華そば屋を営む62歳の康平は、妻を急病で失って以来、長い間休業していた。だが、ひきこもりのような生活を送る中で偶然、妻宛ての古い葉書を見つける。30年前「知らない大学生から届いた」と言っていた妻は、なぜその葉書をとっておいたのか。差出人は何者で、描かれた地図は何を意味するのか。妻の知られざる過去を追い、康平は初めての一人旅へ出る―。人生の価値を照らし出す感動作。

著者等紹介

宮本輝[ミヤモトテル]
1947年3月6日兵庫県生まれ。77年『泥の河』で第13回太宰治賞を受賞しデビュー。78年『螢川』で第78回芥川龍之介賞、87年『優駿』で第21回吉川英治文学賞を受賞。2004年『約束の冬』で第54回芸術選奨文部科学大臣賞文学部門を、09年『骸骨ビルの庭』で第13回司馬遼太郎賞を受賞。また同年、紫綬褒章を受章。19年「流転の海」シリーズが完結し、第60回毎日芸術賞を受賞。20年旭日小綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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KAZOO

126
宮本さんのファンでその作品をかなり読んできてはいるのですが未読でした。NHKラジオの日曜名作座で西田敏行さんと竹下景子さんでの掛け合いを聴いて手に取りました。ミステリアスな部分(奥さんを亡くし、奥さんあての葉書が本に挟まれていたことなど)や主人公が中華そばやをやりながらも読者家(森鴎外の「渋江抽斎」を読みつぶしている)であるということが興味を引きました。主人公の3人の子どもたちや高校時代の友人たちの絡みなどがあったりして最後はすっきりという感じでほろりとさせてもくれました。2023/09/19

おしゃべりメガネ

121
500頁弱のボリュームでしたが、読みやすい文体の宮本さん作品でしたので、イッキ読みで読了でした。最愛の妻を亡くし、すっかり塞ぎこんでいる中華そば屋の店主「康平」は、ある日妻宛ての古い葉書を見つけます。妻曰く『知らない大学生から届いた葉書』を手に、62歳の「康平」は人生初の1人旅へ。旅の中で日本有数の灯台の名所を巡るのが、なんともステキです。旅を重ねるに当たり、彼の子供たちや古くからの友人たちなどとの関わりもほっこりします。年齢、タイミングはそれぞれですが、やっぱり人生やりたいコトはやっておきたいですね。2024/01/27

となりのトウシロウ

110
板橋の中華そば屋『まきの』二代目店主牧野康平62歳。2年前にくも膜下出血で妻蘭子を亡くす。それ以来、気力を無くし店は閉めたまま。ある時本に挟んであった30年以上前の蘭子宛に来た差出人は知らないというハガキが出てきた。康平はそこから灯台を巡る旅に出、自身の人生を振り返り、家族や友人達との関係を見つめ直し、徐々に自分を取り戻していくという物語。「威風堂々と生きたいな。」「こつこつとひとつひとつ、焦らず怯まず、難問を解決していく」そういう人になるために努力するという康平の言葉。幾つになっても人は成長できる。2024/08/12

レモングラス

107
本のページの間から落ちてきた葉書。2年前に亡くなった妻宛ての葉書。この本を買ったのは7年前。葉書は30年前に届いたもので、知らない人からだと妻は言い、返事を出した当時のことを思い出す。この差出人は一体誰なのか。そこにたどり着くまでの過程で見えてくるそれぞれの人生。妻と長年やってきた中華そば屋、夫婦、子どもたちとの関係性、近所の友人、友人たちに関わった人たちのこと。人は咄嗟のひとことや判断、決断力、力量を問われつつ生きているのかもしれない。人間力かな。魅力ある登場人物のその深さに驚きつつ読んだ。2023/11/23

じいじ

92
この物語は3年ぶり、この度は文庫での再読。佳い小説は何度でもいいですね。新たな面白さの発見があります。主人公は、二人の子育ても一段落した、中華そば屋を営む仲良し夫婦の物語です。二人の第二の人生が始まった矢先に、妻が不治の病で逝ってしまいます。死後に見つかった彼の蔵書に挟まれた妻宛の「謎のはがき」が…。やっと気持ちの落ち着いた彼は、はがきの謎解きの「灯台巡り」の旅に出ます。ーこの宮本小説『錦繍』のつぎに好きになりました。三度目は、?年後に読みたくなるんだろう?2023/09/14

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