出版社内容情報
新宿で理髪店を経営するオレはある日不思議な客に出会い──。実在の理髪店がMBAの理論を実践、リアルエンターテイメント小説。
内容説明
新宿の理容室二代目店主のオレは、ある日、不思議な客に出会う。映画監督だという彼の名は空野錠。ひとを煙に巻くその口調に乗せられて経営の相談をしたところ、毎日寝る前に一粒のピーナッツを食べ続ければ、願いが叶うという。その真意はいかに。半信半疑ながら彼の言うとおりに実践すると、店の売上は伸びて―。経営学理論を理容室に落とし込むリアルビジネスエンターテイメント小説。
著者等紹介
さかはらあつし[サカハラアツシ]
1966年京都生まれ。京都大学卒業後、株式会社電通入社。95年3月20日地下鉄サリン事件のサリンガスの撒かれた車両に乗り合わせる。サリンの後遺症を患い会社を辞めてユダヤ教のラビを頼りに渡米。2000年カリフォルニア大学バークレー校にてMBA取得、卒業後はシリコンバレーのベンチャー企業に参加。01年大学院時代にプロデュースした短編映画「おはぎ」はカンヌ映画祭でパルム・ドール受賞。初長編監督作品のドキュメンタリー映画「AGANAI 地下鉄サリン事件と私」は20年国際ドキュメンタリー協会賞でアジア映画唯一のショートリスト(30選)に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
puu
9
さかはらあつし初読。書店でタイトルに惹かれて購入。ビジネス本を小説風にしたのかと思ったが後書きによると実際にあるお店でのノンフィクションらしい。どこまでがホントかよくわからないが。物語形式なのでサクサク読めるが はっきり言ってビジネス本としても小説としても中途半端になってしまっている感が…。ピーナッツもあまり関係ないし…。参考になる部分はあったがすぐ忘れそう。2023/02/07
skr-shower
6
初読み。経営学初心者向け?「夢を叶える象」的な本かと思ったが、高利益を出すのが難しい利用業界をネタに経営学基礎を紹介。眼鏡洗浄機の話は聞いた事がある。業界若人は夢を持てるか・・・タイトル詐欺のような気もします。2023/11/26
新刊文庫好き
4
床屋さんでのマーケティングで、大変おもしろく勉強にもなりました。2024/06/07
カノープス
4
初読み作家。あとがきを読むと帯の【リアルビジネスエンターテインメント小説】の姿がうっすらと浮かび上がる。しかし、これは小説ではない。少なくとも自分が考える小説ではない。セミドキュメンタリー、或いはストーリー要素の多いビジネス書。それでいいではないか。私が気に入らないのは乱発される太字表記である。強調したい事・言葉であるのは理解する。しかし、小説を愛する者は誰にも強要されず心で太字にし、誰にも強制されずに大切な言葉を自分の中に残すのである。この押し付けがましさが、本作を小説として受け入れる事を困難にした。2023/11/25
Tres tristes tigres
4
「夢を叶えるゾウ」に似てはいるが、もっと理知的で合理的というか、迷信めいた部分がほぼなく、限りなく現実的に小規模店舗経営について学べる物語。自己啓発というよりはコンサルティングされている感じ。何度も読み返しながら役立てたい。2023/03/05
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