出版社内容情報
芸能界の頂点を目指す地下アイドルVS.手段を選ばないアンチ! アイドル界最大のタブーを描く、とんでもなく下劣な衝撃作。
内容説明
“夢のためにおじさんとセックスして何が悪いの?”地下アイドルの未瑠は、枕営業を使って芸能界の頂点を目指していた。だが、なかなか大役が掴めずに苛立ちを募らせる。一方、デリヘル嬢の樹里亜は、未瑠の“アンチ”。ネット上で執拗な中傷を続けるも、全く相手にされないことで徐々に過激な行動をとり始める―。女同士が本性を剥き出しにして全力で潰し合う!アイドル界のタブーを描く、衝撃作。
著者等紹介
新堂冬樹[シンドウフユキ]
小説家。実業家。映画監督。1998年に『血塗られた神話』で第7回メフィスト賞を受賞し、デビュー。“黒新堂”と呼ばれる暗黒小説から、“白新堂”と呼ばれる純愛小説まで幅広い作風が特徴。芸能プロダクション「新堂プロ」も経営し、その活動は多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
H!deking
76
さすがの黒新堂。楽しませて頂きました。でもなんか結末がある程度想像出来ちゃうとこもあり、可もなく不可もなくってところでしょうか。昔の作品みたくもっとドロドロぐちゃぐちゃなのが読みたかったです笑2023/08/19
ただぞぅ
12
夢を叶えるためにはどんな手段も厭わない。女の武器を使ってスターダムを駆け上がる未瑠。一方アイドルでありながら枕営業をする未瑠が目に付き足を引っ張るデリヘル嬢、樹里亜。SNSでの誹謗に収まらず徐々にエスカレートする過激な行為といがみ合うふたりの争いに目が離せない。生まれた環境や場所が勝敗を分けることがある。しかし悲劇のヒロインを演じず自分の力(武器)で切り拓く未瑠の強さに脱帽。また情報番組でありながら真実を語れず建前でしか言えない不条理なテレビの世界。矛盾と虚飾にまみれた世界に未瑠は何を追い求めたのか。2023/03/06
あんパン
9
枕女優に引き続き新堂冬樹作品二冊目。内容はほぼ変わりはなく芸能界でトップを狙う未瑠は地下アイドルからのし上がっていく物語であるがそこには陽と陰の複雑な相関が絡まりあって550ページ程ある長編小説でもあっという間に読み終わった。未瑠、樹里亜、穂積の関係が後半怒涛の伏線が解明されるあたりはある種ミステリーなのか?とも感じた。最終章に登場する「鞠」の今後の活躍に期待したい。さすが黒新堂と呼ばれるだけあって読み応えがあった。2024/10/23
読書家さん#初代gKP5Xz
6
清楚・純粋でやっていた売れない地下アイドル未瑠は、芸能界でトップになるためには枕営業も構わないと公言し、次々と仕事を得ていく。それを気に食わない樹里亜は未瑠のブログに絡み続け憎悪をヒートアップさせていく。樹里亜がなぜそこまで執拗に未瑠に固執するのか、最後にいろいろ急展開であっという間に読み終わった。芸能界の枕営業が生々しい実態が描かれていて、売れるためなら自分から枕営業やりますという未瑠と、そこにつけ込む若い女の子と遊びたいおじさんの需要と供給がマッチしていて、自分には異次元な世界だった。2023/05/03
師匠
4
性描写が多かったが、アイドルとデリ嬢のSNSでの口撃が多くて、結末はどうなるんだと思っていたが、まさかの予想もしない結末。 でも面白かった。 黒新堂作品が好きだから、今度は別な作品も読んでいきたい