集英社文庫<br> 幼な子の聖戦

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集英社文庫
幼な子の聖戦

  • 木村 友祐【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087444773
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

第 162 回 芥川賞候補作「幼な子の聖戦」と、ビルの窓拭きを描いた話題作「天空の絵描きたち」を収録。
「幼な子の聖戦」――東京で疎外感を味わい、信じかけた新興宗教にも失望し、史郎は故郷に戻って村議となる。幼なじみの仁吾が村長選に立候補すると、改革の理想を語る彼への応援を約束。しかし県議から弱みを握られ、仁吾落選のための不正工作に加担させられることに。心を引き裂かれた史郎はやがて、ある破壊的な衝動に突き動かされていく。
「天空の絵描きたち」――ビルの窓拭きを専門にする会社に転職した小春。仕事を理由に彼氏と微妙な関係にあるが、仲間同士で文字通り命を預けて仕事をする緊張感にのめり込んでいる。ある日、ビル内の盗難事件が原因でリーダーのクマさんこと権田が責任者を下ろされてしまう。クマさんにひそかに憧れていた小春は、彼を焼き鳥店に誘うが……。

【著者略歴】
木村友祐(きむら・ゆうすけ)
1970年、青森県八戸市生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。2009年『海猫ツリーハウス』で第33回すばる文学賞を受賞しデビュー。『イサの氾濫』で三島賞の候補、『聖地Cs』で野間文芸新人賞の候補となる。他に『野良ビトたちの燃え上がる肖像』、『幸福な水夫』、『私とあなたのあいだ――いま、この国で生きるということ』(作家・温又柔との往復書簡集)がある。

内容説明

東京で疎外感を味わい、信じかけた新興宗教にも失望して、史郎は故郷に戻り村議となる。幼なじみの仁吾が村長選に立候補すると、改革の理想を語る彼への応援を約束。しかし県議から弱みを握られ、仁吾落選のための不正工作に加担。心を引き裂かれた史郎の、破壊的衝動を描く「幼な子の聖戦」(第162回芥川賞候補作)。ビルの窓拭きの職人たちを活写する「天空の絵描きたち」。話題を呼んだ2編を収録。

著者等紹介

木村友祐[キムラユウスケ]
1970年、青森県八戸市生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。2009年『海猫ツリーハウス』で第33回すばる文学賞を受賞しデビュー。「イサの氾濫」で三島賞の候補、『聖地Cs』で野間文芸新人賞の候補、「幼な子の聖戦」で芥川賞の候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ばんだねいっぺい

27
作者と作品を同一視してはいけないが、やさぐれた人なのか?と思ったり。ローカル世界ならではの権力集中してネジ曲がった空間のリアリティーにそうだよなと息をついた。2023/08/02

海燕

10
何かのレビューで知って以来、併録の「天空の絵描きたち」がずっと気になっていた。文芸誌に発表されてから7年余りも書籍化されなかったのは不思議だ。古市氏の芥川賞候補作の参考文献として本作が掲げられ選考委員の間でも波紋を呼んだことが、書籍化と関係しているのか私は知らない。が、とても良い作品だった。ビルの窓を拭く職人たちの世界。危険と隣り合わせの仕事、十分な収入があるわけでもない。仕事ぶりの描写が興味を引くし、彼らの仕事に対する矜持とか死に対する考え方が浮かび出てくる。もっと多くの人に読まれてよい作品だと思う。2023/04/19

くるばび

2
どちらもよかったが、表題作より「天空の絵描きたち」の方が好き。2023/06/15

ポポロ

2
安倍元総理の暗殺の後、あの事件を先取りしていたとの紹介があったので読んでみた。選挙、統一教会、日本会議、そして暗殺があるがたまたま取り上げたパーツが一致していただけだった。著者には書きたいことがあるのだろうけれどそれを思考力の高くない主人公に仮託させることで、十分に書ききれなかったことのエクスキューズにしたような感じでモヤモヤした。天空の絵かきたちはストーリーは興味深かったし、死の唐突さ不条理さを感じさせる点はとてもよかった。結末も読んだときはなんじゃそれはと思ったが、思い出すと綺麗な光景になった。 2023/05/01

カノープス

2
初読み作家。悲劇…そして喜劇。表題作が展開する人の世のくだらなさは、いち村長選挙をめぐるドタバタに矮小化された話ではなく日本そのもの。日本という巨大な村の実相であると感じる。印象に残るのは南部言葉の力強さであり、地の文を標準語にする事は正解だったのか。聖戦とは告発の時点で遂げられた事であり、果たして最終的な暴力の実行まで行くほどだったのか。そこも疑問である。併録作は、市井の名も無き人の意義を語る居酒屋の場面がクライマックス。この言葉に出来ない感覚を言葉にしたのは素晴らしかった。2023/04/02

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