出版社内容情報
人気バンドが行方不明となり、警視庁SCUへ捜索指令が下る。メンバーを発見するとマネージャーが殺害されており……。警察小説。
内容説明
人気バンドFOTが、松本のライブ終了後、ツアーバスごと消えた。所属事務所は密かに警察に相談。警視庁SCU(特殊事件対策班)の最上たちが担当を任された。バスは八王子で高速を降りたことが判明し、付近の捜索が始まる。だが、マネージャーの遺体が発見され…。最高の音を求めて響き合ってきた男たちが目指した夢の頂とは!?特殊能力を持つ刑事たちが、事件の深い闇に迫る。傑作警察小説。
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年茨城県生まれ。青山学院大学卒業。会社勤務のかたわら執筆した「8年」で2000年に第13回小説すばる新人賞受賞。スポーツ青春小説、警察小説の分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
256
警視庁特殊事件対策班②。今作は若手でメカに強い最上刑事が主人公。人気ロックバンドFOTがツアーバスごと消息を絶つことから始まる事件の連鎖が面白く描かれます。ギター、バイクKTM、天丼·ハンバーグなどのグルメ、という堂場テイストが盛り込まれてます。とってもロックな小説家です。この流れでいくと、解説で東えりかさんも書いてる通り、次回作は武闘派綿谷(武術家or棋士の事件?)あるいは理論派朝比奈(料理人?)がメインになることが予想されます。このシリーズが続いてほしいという堂場ファンの夢は決して終幕を向かえません。2023/03/07
いつでも母さん
161
私にはちょっと長かったが真相が見えてくると、ハイハイ・・って感じ(汗)解説までじっくり読んで、《チーム・ボーダーズ》なんだと次巻が楽しみになって来た。未だハッキリつかめないキャップ・結城の作るお菓子も気になってしまう(笑)次は誰を芯に据えるのだろう。2023/01/13
KAZOO
116
堂場さんの文庫本最新作でこのシリーズ2作目です。5人のチームで構成されている「特殊事件対策班」が今回は人気バンド4人とマネジャーを乗せた車が八王子インターから行方不明となる事件です。マネジャーが殺されていて事件そのものは途中でむかしの関係者の自殺者が出て終わるとおもいきやそこからまた事件が続きます。今回はどちらかというとバンドやギターがらみの話が多くこの5人の対策班のうちの一人の過去も明らかにさせてくれます。今後はほかのメンバーの過去も明らかにされていくのでしょうね。2022/12/27
タイ子
95
今作は長い割には早目に推理ができたのでワクワク感は少ない代わりに警視庁SCUのメンバーたち5人がだんだん判ってきて面白い。だって、堂場さんだもの。人気バンドを乗せたツアーバスが忽然と消えた。その後、マネージャーの死体が見つかる。バンドのメンバーたちは発見されるがバスジャックに遭ったと証言。誰が、何の目的で?片やある政治家秘書に脅迫状が届く事件が発生。こうなれば2つの事件がどこかで共通するのは推理小説のお約束事。過去から浮かび上がる事件の真相。今回は最上刑事だが、次作は誰が主人公になるのかも楽しみな作品。2023/01/05
涼
88
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/04/post-3527ee.html 今回の主役は最上で、音楽グループの失踪という、ギターを弾いていた最上自身非常に関心のある事件を扱っています。2023/04/14