内容説明
呉王朝の礎石を築いた「江東の小覇王」孫策は、二十六歳でテロルに倒れた。兄の覇業を完成させた孫権は、賢者と能士をよく用い、忍耐強くて堅実であったが、猜疑心も強かった。晩年には寵姫に溺れ、八歳の末子を太子に立てて禍根を残した。本冊には、孫堅と孫策、呉主孫権、三人の嗣主、それぞれの夫人たち、宗室の孫静や孫賁、内政のブレーン張昭らの伝、すなわち「呉書」第一~第七を収める。
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三国志とか漫画とかの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Y2K☮
47
孫権は無能ではない。周瑜や陸遜などの有能な部下に全て任せて赤壁で曹操を破り、夷陵では劉備に大勝した。その決断力と器の大きさは見事。でも彼には他の二人が各々の形で抱いていた漢王室への敬意や「乱世を統一して中国全土に秩序を」という志が無い。呉だけが平和で豊かなら満足。あとは生き残る事が全て。故にその場凌ぎの嘘を平気で繰り返し、空涙も流す。創業者のそういう下品な心根が4代目の孫皓に引き継がれている。彼は董卓以上の暴君。蜀や魏にも暗愚な君主はいたが、こんなネロ級はいなかった。結論。三国志はやはり劉備と曹操の物語。2016/10/04
優希
44
この巻から最後の呉書に入ります。読み物として面白いですね。内政が詳細に描かれているからなのでしょうか。単に呉贔屓ということもありますが。2023/01/03
たぬ
24
☆4 やっと最後の呉書に突入。読み物としての面白さは今までよりも上がってる気がする。呉に魅力的な人物が多いからなのか訳が自分に合っているからなのか。両方かな。しかしは孫晧ひどい。こんな頭の弱い暴虐王じゃ呉が滅びるのも致し方ないよね。小うるさい張昭や地味ながら有能な諸葛瑾の伝も読みごたえがあった。2022/08/22
roughfractus02
7
本巻は「孫破虜討逆伝」(巻46)から「張顧諸葛歩伝」(巻52)までの呉創建に関わる列伝7巻の呉の草創期を収める。呉書が物語性が強いのは江南の群雄中でも小さな勢力から這い上がる孫堅から志半ばで斃れる兄孫策を引き継ぐ弟孫権へと序盤から時の流れが劇的に変化するからだろう。簡潔な年表的記述にも細部に時の流れを感じるのは、序盤の中心となる孫権の多面的な性格に与る点が多そうだ。曹操と劉備を破りながら中国平定の理念よりも呉国と自らの安寧に注力するその人となりは猜疑心と嘘に満ち、晩年には寵姫に溺れ子孫の行末に影を落とす。2025/12/24
y yoshi (イツモ ホンヲ ハナシマセンデシタ)
5
呉書。同じような名前ばっかりだな(笑)。当分の間正史は読まないで演技のほうを読もう。2019/09/01
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- 和書
- 約束の森 角川文庫




