出版社内容情報
中国唐代を舞台に、女装姿で人の死を悼む哭女_こくじょ_を務める少年の苦悩と成長、そして貴族の青年・青蘭との友情を描く、歴史青春ミステリ。
内容説明
中国唐代、神都随一と噂される“哭女”の泪飛は葬式に引っ張りだこ。涙をもって故人の功績を称え謳われることが家の格を表すため、いい家柄の葬儀では優秀な哭女が雇われるのだ。しかし泪飛にはひとに明かせない重要な秘密があり―。身分を偽りながら幼い妹弟を養う思春期の苦悩と成長、そして年上の貴族青年・青蘭との奇跡のような関係を描く、歴史青春ミステリー小説。
著者等紹介
小島環[コジマタマキ]
1985年愛知県名古屋市生まれ。愛知県立大学外国語学部中国学科卒業。2011年「美しき豹と、黄河の花嫁」が第2回『このライトノベルがすごい!』大賞で二次選考を通過。13年同作が西尾嘉泰名義で青松書院より刊行。14年「三皇の琴 天地を鳴動さす」で第9回小説現代長編新人賞を受賞。15年同作を改題した単行本『小旋風の夢絃』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tenori
36
著者初読。中国・唐代を舞台にした連作短編集。死別した両親に代わり妹弟を守るために性を偽り哭女(こくじょ:葬送の儀式において慟哭ことを生業とする女性)として生きる少年の燕飛が、葬儀で出会った貴族の青蘭とともに死にまつわる謎を解き明かしていく。貧富や性、民族による差別や政治の形骸化、猟奇的事件や異装表現など現代にも通じる問題提起を交えながら、夢見ることを諦めていた少年の成長過程を美しさと疾走感で読ませる。時代ものは苦手な私でも楽しめるミステリー要素を含んだ青春小説。2024/07/06
よっち
32
中国・武則の天時代の都・神都随一の哭女とされ、葬式に引っ張りだこだった泪飛。人に明かせない秘密を抱える泪飛が年上の青年貴族・青蘭と出会う中華ミステリ。いい家柄の葬儀で涙をもって故人の功績を称え謳い、身分を偽りながら幼い妹弟を養っている泪飛こと燕飛と、友人の死の真相を探る青蘭の出会い。彼に関わることで巻き込まれる笑わなくなった少年への対処、義賊に誘拐されたり、狄仁傑の友人の死の真相調査、連続殺人事件。様々な事件に遭遇する過程で彼の背景や焦燥も明らかになって、燕飛の夢を応援するその友情が印象に残る物語でした。2022/11/16
みや
2
☆☆☆☆2023/05/28




