出版社内容情報
山田 かまち[ヤマダ カマチ]
著・文・その他
内容説明
山田かまち。17歳でエレキギターの練習中に感電死。衝撃的なニュースとともに悲劇的に語られることも多かった。しかし彼の才気溢れる絵画や詩、日々の思いを奔放に綴ったノートを見て欲しい。そこにはあらゆる分野に興味を持ち、家族愛に溢れ、恋に悩む一人の少年がいる。見る人に元気を与えるアーティスト。没後45年を経てなおファンに愛される彼の魅力が詰まったアルバム、待望の新装版。
著者等紹介
山田かまち[ヤマダカマチ]
1960年高崎市生まれ。77年、高校1年の夏、エレキギター練習中に感電死。幼児期から描いた膨大な絵や作文、詩が残されており、地元で開催された展覧会を機にその作品の魅力が全国的に知られるようになる。92年、高崎市内に「山田かまち水彩デッサン美術館」開設。2014年、「高崎市山田かまち美術館」として再オープン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅわっち
18
なんか文庫本で小さいのにとてもインパクトのある絵。個人的には、ゴッホよりも強烈に印象に残る。美術館にも行ったことがあります。もっと彼の絵を見たいものです。2025/03/04
菜穂
9
30年振りに再読。 寝る前の音読用として。 ストレートな言葉や絵に胸がギュッとなりました。 詳しい感想はnoteに書きました✎* https://note.com/mblaq0825/n/n1a73592fae192025/01/03
なま
5
★4.2 17歳でエレキギター練習中に感電死というセンセーショナルな一生を遂げた山田かまち。没後40年以上経っても色褪せない。詩やデッサン、水彩画などがかきつけられたノートの写真も有。「ぼくの意見」「現状で満足してはいけない」等、心が開放される様な文章が胸を打つ。「もう書くのなんか飽きたぜ。考えるのも嫌だ。考えれば考える程バカになっていくだけだよ。もっといきさせてくれよ。おれはもっと生きたいんだよ」「本当のことが欲しい」鬱屈して前進出来ない時の感情を代弁してくれるような安心感。2025/04/30
ねむたい
0
17歳でエレキギター感電死というセンセーショナルすぎる触れ書き。その少年によって書き殴られたエネルギーに満ちた言葉たちを覗き込むと、生と幸せを真っ直ぐに希求した若すぎる魂が、心に力強い風を吹き起こさせる。2023/06/07
東京湾
0
抑圧的な教育や社会に反抗しながら、自身の抱く未来への希望や煩悶を描き続け、17歳でギター練習中の感電死という劇的な最期を遂げた少年・山田かまちの遺稿集。世界を真っ直ぐに見つめ続けた少年が、あるがままに表現した生の葛藤や衝動は、あまりに純真で真摯だった。2022/09/02