出版社内容情報
偶然、女の絞殺を目撃した出稼ぎの男性が、死体で発見され……。国際人身売買組織を暴き、日本人の精神の荒廃を描く社会派長編推理。
内容説明
東北から出稼ぎに上京した男性三人。建設現場の仕事が過酷で、一緒に逃げ出す。金に困り強盗に入った屋敷で、女の絞殺現場を目撃。後日、三人のうちの一人が撲殺され…。刑事達は、その屋敷に出入りする外国籍の女と官財界の大物に注目。国際的人身売買組織と国を揺るがす汚職に迫っていく。色と欲に塗れた悪を炙り出す刑事の執念の捜査行。最後の大どんでん返しに震撼する圧巻の社会派ミステリー。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県生まれ。青山学院大学卒業後、ホテルマンを経て作家に。69年『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞、73年『腐蝕の構造』で第26回日本推理作家協会賞を受賞。幅広いジャンルの作品を精力的に執筆。2003年度第7回日本ミステリー文学大賞を受賞。11年『悪道』で第45回吉川英治文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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