集英社文庫<br> 聖なるズー

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集英社文庫
聖なるズー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 299p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087443219
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0195

出版社内容情報

衝撃の読書体験! SNS、ネットで話題沸騰!!
2019年 第17回 開高健ノンフィクション賞受賞作ついに文庫化。

「2020年Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞」「第19回 新潮ドキュメント賞」「第42回 講談社 本田靖春ノンフィクション賞」「第51回 大宅壮一ノンフィクション賞」各賞ノミネート!


犬や馬をパートナーとする動物性愛者「ズー」。
性暴力に苦しんだ経験を持つ著者は、彼らと寝食をともにしながら、
人間にとって愛とは何か、暴力とは何か、考察を重ねる。
そして、戸惑いつつ、希望のかけらを見出していく──。

【開高賞選考委員、驚愕!】
・「秘境」ともいうべき動物との性愛を通じて、暴力なきコミュニケーションの可能性を追い求めようとする著者の真摯な熱情には脱帽せざるをえなかった。――姜尚中氏
・この作品を読み始めたとき、私はまず「おぞましさ」で逃げ出したくなる思いだった。しかし読み進めるにしたがって、その反応こそがダイバーシティの対極にある「偏見、差別」であることに気づいた。――田中優子氏
・ドイツの「ズー」=動物性愛者たちに出会い、驚き、惑いながらも、次第に癒やされていく過程を描いたノンフィクションは、衝撃でもあり、また禁忌を破壊するひとつの文学でもある。――藤沢周氏
・人によっては「#Me Too」の「先」の世界の感性があると受け取るのではないか。この作品を世間がどのように受容するのか、楽しみである。――茂木健一郎氏
・多くのファクトに翻弄された。こんな読書体験は久しぶりだ。――森達也氏
(選評より・五十音順)


【著者プロフィール】
濱野ちひろ( はまの・ちひろ)
ノンフィクションライター。1977年、広島県生まれ。2000年、早稲田大学第一文学部卒業後、雑誌などに寄稿を始める。
インタビュー記事やエッセイ、映画評、旅行、アートなどに関する記事を執筆。
2018年、京都大学大学院人間・環境学科研究科修士課程修了。現在、同研究科博士課程に在籍し、文化人類学におけるセクシュアリティ研究に取り組む。

内容説明

犬や馬をパートナーとする動物性愛者「ズー」。大型犬を「僕の妻だよ」と紹介する男性。七匹のねずみと「群れ」となって生活する男性。馬に恋する男性。彼らはときに動物とセックスし、深い愛情を持って生活する。そんなズーたちと寝食をともにしながら、自身の性暴力体験を背景に、人間にとって愛とは何か、暴力とは何か考察を重ねる。人間の深淵に迫る、第17回開高健ノンフィクション賞受賞作。

目次

第1章 人間と動物のアンモラル
第2章 ズーたちの日々
第3章 動物からの誘い
第4章 禁じられた欲望
第5章 わかち合われる秘密
第6章 ロマンティックなズーたち

著者等紹介

濱野ちひろ[ハマノチヒロ]
1977年、広島県生まれ。ノンフィクションライター。2000年、早稲田大学第一文学部卒業後、雑誌などに寄稿を始める。インタビュー記事やエッセイ、映画評、旅行、アートなどに関する記事を執筆。18年、京都大学大学院修士課程修了。現在、同大学大学院博士課程に在籍し、文化人類学におけるセクシュアリティ研究に取り組む。19年、『聖なるズー』で第17回開高健ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コットン

78
愛やセックスを考える対象としての『動物愛』を持った人達をズーというらしい。過去に男性の性暴力を含む身体的・精神的暴力を振る舞われた筆者だからこそのノンフィクション。ズーの一人の意見として「ズーの話はセックスの話だと、みんな考える。けれども、本当はそうじゃない。動物や世界との関係性の問題なんだ」と言っていてこの本を読むと少し分かる気がする。2024/02/05

まるほ

43
“愛”や“性”を根源的に考え直すきっかけとなるであろう衝撃的な一冊。▼『正欲』(朝井リョウ)を読んだ際にも衝撃を受けたが、あくまでもフィクション。こちらは“動物性愛者”(ズーフィリア)というマイノリティーを正面から扱ったノンフィクション。▼著者は性的虐待からのサバイバー。自らの体験を踏まえ、性を考えるなかで、この分野の研究にたどりついた、とのこと。大学院での修士論文がベースなのでいたずらに煽情的なものではなく、学術的な体裁であるが読みやすい。▼一度読んだだけでは受け止めきれない。折りをみて再読したい。2023/08/31

がみ

32
DVにより心的外傷を負った筆者は「愛とセックス」に対する疑問を胸に京都大学院でセクシュアリティ研究の世界に足を踏み入れ、動物性愛者(ズーファイル)の存在を知る。ドイツにある世界唯一の動物性愛者による団体ZETAのメンバーとコンタクトを取り、彼らの家で一緒に生活をしながらズーの思考、愛、そしてセックス観への理解を深めていく。ノンフィクションで一見ルポのようでありながらも、登場人物の所作や振る舞いの表現、ドイツという国の歴史や文化に対する省察は小説家のそれであり飽くことなく一気に読みすすめられた。クヌーデル…2022/01/09

pirokichi

27
大げさでなく、「本とはぼくらの内の氷結した海を砕く斧でなければならない」(カフカ)というくらい衝撃をうけた。刺激の強い題材だが、愛、性愛、暴力、友情等々さまざまなことを考えさせられ、心は時に驚愕しざわつきながらも、著者のお人柄か読後感はよかった。「共感する対象に優劣をつけないことが、今度は逆に、人間への共感性への低さだと捉えられかねないこと。それは反転させてみれば、人間は共感すべき対象を無意識にあらかじめ選択しているのかもしれない」共感の排他性。朝井リョウさんの『正欲』をちょっと思い出した。2021/12/02

マッピー

22
合意を得ることのできない動物に一方的に自分の性癖を押し付け、痛みや苦痛をを与え身体を損なうような行為を強要してまで、自己の快楽を優先するという心理がゆるせないと思っていた。ところがこの本を読んで、それは全くの思い込みであったことがわかる。性行為を伴わない「ズー」の人も最近は増えているようなので、「動物性愛者」という呼び方は、もっと現実に即したものにした方がいいような気はする。私には理解のできない性的志向ではあるけれど、それはそれで尊重はする。そこまでしか、今の私には言えないなあ。でも、読んでよかった。2025/06/27

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