集英社文庫<br> 大人は泣かないと思っていた

個数:
電子版価格
¥627
  • 電子版あり

集英社文庫
大人は泣かないと思っていた

  • 提携先に31冊在庫がございます。(2025年06月23日 14時13分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087442342
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

時田翼32歳。九州の田舎町で、大酒呑みで不機嫌な父と暮らしている。母は11年前に出奔。翼は農協に勤め、休日の菓子作りを一番の楽しみにしてきた。ある朝、隣人の老婆が庭のゆずを盗む現場を押さえろと父から命じられる。小学校からの同級生・鉄腕が協力を買って出て、見事にゆず泥棒を捕まえるが、犯人は予想外の人物で――(「大人は泣かないと思っていた」)。
小柳レモン22歳。バイト先のファミリーレストランで店長を頭突きしてクビになった。理由は言いたくない。偶然居合わせた時田翼に車で送ってもらう途中、義父の小柳さんから母が倒れたと連絡が入って……(「小柳さんと小柳さん」)ほか全7編収録。
恋愛や結婚、家族の「あるべき形」に傷つけられてきた大人たちが、もう一度、自分の足で歩き出す姿を描きだす。人生が愛おしくなる、始まりの物語。

内容説明

時田翼32歳、農協勤務。九州の田舎町で、大酒呑みの父と二人で暮らしている。趣味は休日の菓子作りだが、父は「男のくせに」といつも不機嫌だ。そんな翼の日常が、真夜中の庭に現れた“ゆず泥棒”との出会いで動き出し…(「大人は泣かないと思っていた」)。恋愛や結婚、家族の「あるべき形」に傷つけられてきた大人たちが、もう一度、自分の足で歩き出す―色とりどりの涙が織りなす連作短編集。

著者等紹介

寺地はるな[テラチハルナ]
1977年佐賀県生まれ。2014年『ビオレタ』で第4回ポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。20年咲くやこの花賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

エドワード

203
九州の田舎の肘差村。合併して耳中市肘差になっても、他人の噂を娯楽として消費する<九州男児>の村は相変わらず。酒飲みの父と二人暮らしの農協職員、時田翼。隣家に住む祖母の世話をする小柳レモン。翼の同僚、平野さんや飯盛君、翼の親友、鉄也。先の見えない不安を抱えながら精一杯生きている。優しいよね。気を使い過ぎるよね。やっぱり世間が狭いからかね。人は誰かのために生まれてきたわけじゃない。だけど、一緒にいられたら嬉しいよね。私も子供の頃、大人は泣かないと思っていた。自分が大人になったらそんなのウソだとよくわかったよ。2021/06/27

ショースケ

198
やっぱり寺地さん好きだなぁ。優しい表現でぐいぐい心持っていかれる。九州の田舎町で育った時田翼32歳独身。朝から晩まで酒を飲む父と2人暮らし。口うるさい隣の婆さんとたった二軒の超田舎。農協に勤務し、職場の人たちから自分たちも田舎町なのに翼の所よりはマシと変なプライドを持たれる。趣味はお菓子作り。男のくせにナヨナヨしていると父からは文句を言われる。でも翼くん好きだな。優しくて酒の席の女子のお酌の決まりをなくす夢がある。隣の孫、出て行った母、友達の鉄矢、昭和の塊の職場の父親などの観点から章が成り立つ。優しい本!2023/02/19

mariya926

167
色々な立場の人の物語が凝縮しています。特に主人公は周りの人に色々と言われて傷ついていますが、それでも一歩一歩自分の道を歩み、自分の言葉で語っているのが凄いです。時に頑固にも自分の道を行こうとする時に、さり気なく周りの人が助けてくれる。それも主人公の生き方に共感しているからだと思います。玲子さんの短編を読みながら、私も1歩間違えば離婚していたのかも?と思いました。離婚した家族、再婚した家族、昔ながらの家、結婚して家を出たい人、同棲を解消した人などなど『それなりに幸せな瞬間はあるんだよ』というのが結論かな?2021/09/21

hiace9000

157
九州の田舎で父親と二人暮らし。JA職員の時田翼32歳の自宅に不審なゆず泥棒が? ここから始まる物語。ひょんな出会いから始まるーなんて王道恋愛小説かと思いきや、そこは他と一線を画す、ザ・寺地作品。ドラマ仕立ての7連作短編は一話ごと読み手に色んなものを投げかけ、それを投げ返させる、まるで自分との対話のようにも思えて。当たり前とされて来たことの不自然さや理不尽さ、常識に安住し依存して無理を通す甘えや幼さにもピシャリと×を突きつける。自分らしさの本質って?その答は、是非素敵な登場人物達とともに考え見つけてほしい。2022/12/14

黒瀬

149
大人になればなんでも出来るようになると思っていた。ある日を境に強くなると思っていた。実際は歳だけを重ねたーー 昔ながらの風習。男は、女は、こうあるべきだという鎖。それを自ら断ち切り、反対にがんじがらめに絡め取られ進むことも退くことも出来なくなった人たちを丹念に描いた連作短編。間近で起きている日常はそれぞれが選んだ膨大な選択肢の果て。決してドラマチックではないが、だからこそ伝わるリアリティがある。人生の岐路に立たされた人の指針となるような物語でした。2021/05/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17785426
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品