出版社内容情報
市で暴れ牛に襲われた夏樹は、不敵な笑みと魅力を持つ男に助けられる。二人の出会いから、都を揺るがす大事件が幕を開け──。
内容説明
弘徽殿の女御が実家の左大臣家に里帰りし、女房として同行してきた夏樹の従妹・深雪。彼女に連れていかれた東の市で、夏樹は暴れ牛に襲われる。危機を救ってくれたのは、不敵な笑みとふしぎな魅力をたたえた男だった。礼も言えず、名も聞かぬまま別れたその男が妙に忘れがたい夏樹。一方、深雪の滞在する左大臣邸では怪現象が続発しはじめ…。都を揺るがす大事件が、幕を開ける。平安怪異譚、第7弾。
著者等紹介
瀬川貴次[セガワタカツグ]
1964年生まれ。91年『闇に歌えば』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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momi
35
シリーズ第7弾!想像もつかない衝撃なラストです!!!こんなことが起きてしまっていいのッ!!はやく次が読みたいです!2021/05/06
ゆなほし
32
シリーズ7作目。東の市で暴れ牛に襲われたところを不思議な男に救われた夏樹は、その男の事が妙に忘れがたく…。初の前中後編構成。毎巻美しい表紙絵が目を引くが、今巻は既刊に比べややおどろおどろしい。内容も不穏な様子ではあるが、夏樹と一条、あおえのいつも通りの楽しい掛け合いは健在。かと思えば、最大の危機が!非常に続きが気になる展開に、続いて<中>を読んでいきたい。2021/08/11
たち
18
まさかね、まさかだよね。嘘だって言ってくれ〜!っていう終わり方で驚いた。今回は波瀾万丈で、いつもより長いです。大丈夫って信じているけど、続きを読むのが少し怖いです。2024/02/19
Hugo Grove
11
ええーっ、一条がーー! 読了2022/01/14
きょん
9
「空蝉挽歌」は前・中・後編の三分冊になるそうです。女御の周りに出没する怪しい男と馬の妖。今のところ夏樹の太刀も一条の陰陽術も歯が立たないみたいだけど、どうなるんだろう。2021/04/07