出版社内容情報
地図作りの会社“メイキョウ"が依頼されたのは地下の大空洞を地図にすることだった──。未知の世界に挑む近未来冒険お仕事小説。
内容説明
足元には広大な宇宙が眠っていた!地図製作会社“メイキョウ”若手社員・駒木根晶は上司の天河にケイビング部立ち上げを命じられる。幼い頃から洞窟が大好きで、大学時代は探検部、恩師は地質学の権威、日長義之。晶は社内で洞窟に興味があり、また性格の向く者をスカウトしてゆく。しかしその本当の目的は、地下20キロに発見された大空洞を地図化することで―。近未来お仕事冒険小説。
著者等紹介
小森陽一[コモリヨウイチ]
1967年生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。在学中にシナリオ作法を学ぶ。「海猿」、「トッキュー!!」、「我が名は海師」の海洋三部作で、2008年第一回海洋立国推進功労者表彰を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nao Funasoko
28
お仕事小説、冒険小説、SF、ミステリ、、、様々な顔を持つ作品なれど全体を通してみるとどのパートもイマイチパンチにかけるような。登場人物のいずれもやや迫力不足。もっとストーリーに乗ってそれぞれのキャラが動き出すかと思ったかがそれほどでもなく総じておとなしめ。素材も設定もとても面白いのだけれどもちょっと残念な読後感。ギリギリ及第点程度には楽しめたけどもっと面白い作品になった気がする。2021/02/24
rosetta
27
日本全国の地図を作り上げてしまいちょっとモチベーションが下がってしまっている北九州の住宅地図の会社メイキョウに持ち込まれた案件は、地下20kmに見つかった琵琶湖サイズの空洞の地図を作ること。地底探検のファンタジーかと思ったらSF要素のお仕事小説。実際地下に向かうのは全体の半分以上進んでからで、それまでの成り行きや仕込みの方が長い。まあリアリティを出すための丁寧とも読めるが実際飽きが来そうだった。そもそも住宅地図と測量は別の仕事では?何となくイメージとしては『図書館戦争』読み辛くはないけどもっとサクサクして2022/02/07
kk
27
住宅地図を作る会社の面々が、新たに発見された巨大地下空洞のマッピングに挑戦するお話。メンバーの夢や高揚感と共に始まったこの一大プロジェクト、実は隠された別の側面があって… 大人の冒険心を唆られる面もあり、また起承転結もはっきりして、それなりに楽しめる物語でした。2021/05/05
み
21
お仕事話しかと読み始めたら、まさかの展開、面白かったです。ちと、お話しだよね感も強かったけど。続編出ないかな。2024/05/21
shi-
21
新しいタイプのお仕事小説。地図制作会社が地底の大空洞の地図を作る、という何ともビックなプロジェクトに挑戦。 実際地底に出発するまでが長かったんだけど、それぞれのキャラが無理なくたっていて、地底に向かうまでを登場人物さながらワクワクしながら読んだ。欲を言えばもう少し地底の中を楽しみたかったなぁ。2021/07/10