出版社内容情報
富森 富田 富田林 優駿 駿馬 トミモリ シュン文学部 大学生 引きこもり マッチョ 宅飲み ご当地 青春 ミステリー ナツイチ小説大賞 第一回受賞作
内容説明
大学三年生の晴太は、憧れの先輩・小春に大告白。しかし途中で桜島が大噴火。返事の代わりに謎の指令を下された彼が向かった先には、料理をしながら筋トレをするマッチョがいた。そして今度はその男に買い出しを命じられる。小春と恋仲になりたい一心で渋々使い走りをするが…。個性的なキャラクターが大活躍!鹿児島の魅力が詰まった青春小説。第1回エブリスタ×ナツイチ小説大賞受賞作。
著者等紹介
冨森駿[トミモリシュン]
1992年、福岡県生まれ。中学校教諭。2020年、『宅飲み探偵のかごんま交友録』で、第1回エブリスタ×ナツイチ小説大賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
122
ナツイチ2020 かごんま…。不思議な響きの単語ですが調べてみたら鹿児島のことみたいです。 大学の先輩に告白したことがきっかけに縁ができた筋肉料理男の夏輝君と主人公との交流がメインの日常の謎の物語でした。それにしても夏輝君はマニアックな食材をたくさん知っているなぁ…と思いました。もちろんマニアックな食材を使う心理は後半の話に描かれる彼の難しい家庭内の立ち位置が関係していて…これ以上はネタバレなので続きはぜひ本屋さんか図書館で。2020/12/04
minami
39
エブリスタ✖️ナツイチ小説大賞受賞作という事よりも鹿児島が舞台、に惹かれて読んでみた。私の夫がかごんま人なので。鹿児島の大学生、夏輝は講義意外は引きこもり、友人はいない。でもマッチョで、料理は驚きの腕を持っている。ちょっとした謎解きと彼の交友関係が少しずつ広がっていくところは正に青春。天文館、騎射場、錦江湾、かき氷や桜島の灰が季節による風向きの違いで積もる場所が違うこと。そんな鹿児島あるあるを知っているから楽しめた。内容とは関係ないけれど、桜島の噴火がすごくて窓ガラス割れたこともあるらしい‥。桜島は雄大。2020/09/12
まるぷー
21
鹿児島の大学の3回生小金井晴太。先輩の院生清田小春に「付き合ってください」と。小春は「ありえないことはない」と条件を出す。「今日中にこの住所を訪れてくれ」と。訪れた先は寸胴に火をかけスクワットをするマッチョな夏輝という男の部屋。人嫌いだが料理好きのこの男と宅飲みが始まり、そして次第に友が集まり交友録に綴られ、いくつかの謎解きをする。最大の謎は夏輝の留守に忍び込んだ紳士とワスレナグサの花束。夏輝が人を拒絶していた一番の原因を晴太はとりもつことになるが、小春との約束の成熟を保留したのは勿体ない。面白かった。2021/07/03
くろねこ
16
ストーリー自体は良かったんだけど、わたしはどっちかっていうとキャラが頭の中で動くタイプなので、今回は見た目のわかってる主役2人が脳内で再生されるんだけど、どうにも表紙のイラストが苦手で…💦 シリーズものではないのかな?続きでなく他の作品も読んでみたい。。2020/09/17
ざるめ
13
鹿児島には行った事がないけれど、鹿児島出身者から聞いた話や、貰ったお土産がたくさん登場していて嬉しくなった( ゚∀゚)♪毎回、宅飲みで郷土料理を作るのかと思ったけれど違った(^^;)でも本格的な料理に美味しい酒があるから、ぜひ仲間に入れて欲しい!(゜▽゜*)最後は夏輝の重い境遇もあったけれど、良い方向へ行って良かった(^^)2020/09/27