出版社内容情報
小檜山 悟 コビヤマ サトル 檜 ヒノキ シマダ アキヒロ 競馬
内容説明
地方競馬の騎手、一色純也。中堅だが成績は三流だ。彼が所属する北関東競馬で、競走馬から禁止薬物が検出された。愉快犯?それとも競馬開催を妨害しようとする陰謀?純也は恋人の競馬ジャーナリスト、沙耶香と調査を始める。薬物事件はその後も続き関係者が揺れる中、純也にかつてない好調の波が訪れ…。競馬に関する描写のリアルさと、ミステリーとしての切れ味に思わず息をのむ衝撃の作品。
著者等紹介
島田明宏[シマダアキヒロ]
1964年北海道生まれ。早稲田大学中退。大学在学中より雑誌ライター、放送作家として活動。競馬記事、紀行文、書評、小説、エッセイなど幅広く執筆。2009年、小説「下総御料牧場の春」で第26回さきがけ文学賞選奨、『消えた天才騎手 最年少ダービージョッキー・前田長吉の奇跡』で11年度JRA賞馬事文化賞を受賞。『絆―走れ奇跡の子馬』はドラマ化された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
むーちゃん
128
一気に読了。明日仕事なのに😅 全く期待せず、競馬ものなので手に取った一冊でした。 競馬サークルの独特な世界観が楽しめました。 この作家の他の作品も読みます😄2020/08/18
酔拳2
35
初読みの島田明宏先生。競馬愛が伝わります。この方、武豊のノンフィクションも書いてるそう。競馬詳しいはずだわー。地方競馬を舞台に競走馬への薬物投与事件を巡る話なんだけど、とうとう殺人事件まで…。事件を追うとこもいいんだけど、三流ジョッキーの主人公純也が大きなタイトルで賞を取る瞬間とか、良かったなー!ミステリーにしなくても、競馬を中心とした泣ける話とか書いてみたらいいと思う(偉そう)。2021/09/12
しげき
13
ダービーパラドックス、キリングファームに続き、競馬要素満載、ミステリー要素も満載でした。読んでる最中に岩手競馬でこの本に出てくる物と禁止薬物が検出され、妙にリアリティーも感じました。島田明宏さんの次回作も期待したいと思います!2019/12/06
JUSA
12
3流騎手が目覚めて活躍する物語と禁止薬物をめぐるミステリーをうまく組み合わせていると思います。ただ、紗耶香をそういう結末にする必要はあったのかな、と。ハッピーエンドが良かったな2020/10/03
Kazuo Tojo
12
ジョッキーズ・ハイとは、いわゆるゾーンにはいってる状況なのか。競馬好きが功を奏してかスイスイと文章が読める。業界の専門用語も抵抗なく頭に入ってくる。最後のココロパンチのゴールは一着だったのに違いない。2019/12/30