集英社新書<br> 英米文学者と読む「約束のネバーランド」

個数:
電子版価格 ¥946
  • 電書あり

集英社新書
英米文学者と読む「約束のネバーランド」

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年03月19日 19時11分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087211313
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0290

出版社内容情報

あの鬼のモデルとなった人物は? 「約束」や「原初信仰」の謎を解く鍵は?
数々の名シーンを引用しつつ、文学研究者が徹底考察! ファン必読の一冊!!

累計発行部数2

内容説明

あの鬼のモデルとなった人物は?「約束」や「原初信仰」の謎を解く鍵は?「約束のネバーランド」というタイトルの真の意味とは?謎を解く手がかりになる、いくつかの英米文学作品。鬼達の宗教「原初信仰」とユダヤ・キリスト教。階級、女王、狩り…鬼の社会と似た特徴を持つ国は?ジェンダーから見た「約束のネバーランド」という物語の新しさ…気鋭の文学研究者が徹底考察!

目次

第1章 イギリス文学・文化とのつながり(J.M.バリー『ピーター・パン』―『約束のネバーランド』というタイトルの意味;ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』―白ウサギ、レウウィス、チェス;一九世紀のロマン派作家達―バイヨン卿とバイロン卿;J・R・R・トールキン『指輪物語』―エルフと鬼;鬼社会とイギリス社会―階級、キツネ狩り、女王)
第2章 原初信仰とユダヤ・キリスト教(ユダヤ教とは何か―原初信仰とソンジュ;キリストの奇跡―ムジカ;モーセと約束の地―エマ)
第3章 ジェンダー―男らしさ/女らしさ(女らしさの神話と男の世界;「ジェンダー」からの解放;男らしさの神話)

著者等紹介

戸田慧[トダケイ]
1985年奈良県生まれ。広島女学院大学人文学部国際英語学科准教授。関西学院大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門はアメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

67
漫画『約束のネバーランド』は面白く読んだが、現実と非現実世界が交錯する『デスノート』の系譜を継ぐディストピア物と思っていた。しかし意外なところで『ピーター・パン』や『アリス』など著名ファンタジーとの関係があったり、ユダヤ・キリスト教の知識を基礎にしているとの指摘には思わず頷いた。何よりジャンプ連載作品ながら女の子が反抗と解放を主導する設定に、男らしさ女らしさの呪縛を脱するというジェンダー視点の位置付けは思いもよらなかった。日本における最新の世界文学の潮流を踏まえた作品は、文学ではなく漫画で生まれたようだ。2021/03/18

Nobuko Hashimoto

39
あまりに一気に読んでしまって感想を記してなかった! 『少年ジャンプ』に連載していた長編マンガを英文学者が読み解く本。著名な文学作品や、ユダヤ教、キリスト教のこれこれをなぞっているのでは、という具合に解き明かしていく。おおおお~なるほど~!と感心しまくり(マンガの作者がそのつもりだったかは別として)。歴史や宗教、文化の蓄積を知ることで、架空の作品がより深く読めるようになる楽しさを体験させてくれる。『約ネバ』を読んでいない人でも楽しめると思います。読んだ人はぜひ! 結末のネタバレはないので安心して読めます。2020/08/21

はやしま

36
『鬼滅の刃』が大人気だが、私は同時期に連載されていた『約束のネバーランド』も楽しみに連載を読んでいた(寧ろ『約ネバ』の方が好きだった。)。本作はその「沼」にハマった若手研究者が自身の専門をベースに読み解いたもの。平易な言葉でわかりやすく一般向けに書かれた良書。「イギリス文学・文化とのつながり」「原書信仰とユダヤ・キリスト教」「ジェンダー」の3つのポイントから分析し、『ピーター・パン』『アリス』シリーズや英国の階級制度との類似点、ユダヤ教やキリスト教的暗喩を指摘しているが、特に「ジェンダー」の論考が秀逸。→2021/01/03

りー

28
先日完結した漫画「約束のネバーランド」を、物語の祖形から読み解いていく本。著書自身がこの漫画の沼にはまったそうで、愛を感じられて嬉しい。ピーター・パンとピーター・ラートリー、英国文化、ユダヤ教やキリスト教との共通点、ジェンダーから見た主人公たちなど、興味深い指摘がたくさんありました。物語には神話や歴史、古典文学などのイメージ祖形が自ずと存在します。意図して選んだもの、必然的に引き寄せられたもの。どちらにしても、この漫画の素晴らしさは、それらを越えていこうとする前向きな強い意思を感じた所だったと思います。2020/10/29

大先生

17
約束のネバーランドを読んだことのある人にオススメの一冊。「ピーターパン」、「不思議の国のアリス」、「指輪物語」、ユダヤ教、キリスト教、ジェンダー等の視点から分析した考察本です。著者によれば、「約束のネバーランド」は、「大人の古い常識を覆し、真に自由な大人へと成長する子供達の物語という伝統的な児童文学の王道を継承しつつ、二十一世紀的な新しいジェンダー観を反映し、漫画という媒体で描かれた、まさに新しい『文学』」だとのこと。素晴らしい考察だと思いました。2021/06/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16188970
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。