集英社新書<br> 宇沢弘文のメッセージ

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集英社新書
宇沢弘文のメッセージ

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  • サイズ 新書判/ページ数 217p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087208016
  • NDC分類 331.21
  • Cコード C0233

出版社内容情報

およそ30年間、宇沢の仕事に伴走してきた岩波書店の名編集者が、“人間が真に豊かに生きることができる条件"を求め続けた天才経済学者の魂のメッセージに肉薄する! 知られざるエピソードも満載。

内容説明

宇沢は走り続けた。走りながら考えた。社会を本当によくするためには何が必要か―。ノーベル経済学賞にもっとも近いと評された宇沢は、その評価を自ら否定する形で自動車の社会的費用、成田闘争、地球温暖化、教育問題等々、二〇世紀後半に日本社会が直面していた困難な課題に立ち向かっていった。本書では、宇沢理論とマルクス経済学との関係を始め、これまで語られることのなかった側面にも言及。およそ三〇年間、宇沢の仕事に伴走してきた岩波書店の名編集者が、“人間が真に豊かに生きる条件”を求め続けた天才経済学者の魂のメッセージに肉薄する!初の宇沢思想入門。

目次

序章 数学から経済学へ(東京大学数学科入学まで;数理経済学者の誕生)
第1章 アメリカでの活躍とベトナム戦争の影(渡米、スタンフォード大学へ;剽窃疑惑 ほか)
第2章 自動車の社会的費用(帰国、東京大学経済学部助教授;満を持した処女作執筆 ほか)
第3章 近代経済学の再検討―宇沢思想の出発(公害問題に立ち向かう;『近代経済学の再検討』における新古典派理論の批判 ほか)
第4章 「豊かな国」の貧しさ(宇沢が持ってきた三つのダンボール箱;『経済学の考え方』を書く―一二年間の熟成 ほか)
第5章 「成田」問題とはなにか(成田闘争の経緯;『「成田」とは何か』―隅谷調査団への参加 ほか)
第6章 地球温暖化に抗して(地球温暖化問題に取り組む;『地球温暖化を考える』の内容 ほか)
第7章 著作集の刊行、そして教育問題への提言(『著作集』収録リストから見えてくるもの;教育への深い関心 ほか)
終章 社会的共通資本という思想(社会的共通資本の基本的な考え方;いくつかの補足的論点 ほか)

著者等紹介

大塚信一[オオツカノブカズ]
1939年生まれ。63年、岩波書店に入社。「思想」や岩波新書、その他の叢書や講座シリーズの編集を担当。「へるめす」創刊編集長を経て、97年から2003年まで代表取締役社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

124
宇沢さんの著作30冊強を編集担当した元岩波書店代表取締役社長の方が書かれた宇沢先生の評伝です。日本に帰ってこられた時には日本人で根岸さんと並んでノーベル経済学賞に近い人といわれていましたが、そんなことには全然興味がなく、いかに人間らしい生活をしていくための経済学の研究をしていくという情熱にあふれた先生でした。私の履歴書とこれを読むと先生の人となりがよくわかります。2016/03/27

trazom

22
流石に大塚信一さんだから、貴重なエピソードが満載で、面白い。一高時代の宇沢先生に、一学年下の不破哲三さんが「あなた程度のマルクス理解では、党員にはなれません」。スタンフォードで新婚生活を過ごした家主の娘が「私の父も経済学者だったのよ。ソースティン・ヴェブレンというんだけど」。中国へのシンパシーを感じておられた宇沢先生にとって、天安門事件の衝撃がこれほど大きかったのかと痛感する。ヨハネ・パウロ2世のノールム・ノヴァルムに「社会主義の弊害と資本主義の幻想」と進言したのも、そういう背景だったのだろうか。2019/06/06

呼戯人

21
岩波書店の元社長が、編集者時代に30年に渡って宇沢弘文の本を出し続けた経験を生かして書いた宇沢弘文の評伝。「資本主義と闘った男」より大分小ぶりなので、読みやすくはあった。コンパクトにまとまっているので、焦点がつけやすく、分かり易い。それにしてもこの偉大な経済学者の本をもっと若い時に読んでおけばよかったと何度も後悔した。私はもう62歳なので、遅きに失したという感じがするが、しかし、経済数学も勉強して、こつこつと宇沢の著作を読んでゆくという目標が出来た。2019/05/12

さきん

21
社会を本当によくするためには何が必要か―。ノーベル経済学賞にもっとも近いと評された宇沢は、その評価を自ら否定する形で自動車の社会的費用、成田闘争、地球温暖化、教育問題等々、二〇世紀後半に日本社会が直面していた困難な課題に立ち向かっていった。本書では、宇沢理論とマルクス経済学との関係を始め、これまで語られることのなかった側面にも言及。およそ三〇年間、宇沢の仕事に伴走してきた岩波書店の名編集者が、“人間が真に豊かに生きる条件”を求め続けた天才経済学者の魂のメッセージに肉薄する!初の宇沢思想入門。2015/10/06

skunk_c

17
岩波書店で30年にわたり宇沢の本を出し続けた編集者による宇沢の思想と経済学の概説書。著者自身「経済学は素人」と書いているが、さすが名編集者、その経済学のエッセンスをきわめて平易かつ明快に解き明かしており、入門書として最適と思われる。学生時代『自動車の社会的費用』に衝撃を受け、以来宇沢経済学には常に関心を持っていながら、その数学的理論構成に難しさも感じていた者からすると、こうした本はありがたい。環境・教育・成田問題などへの関わりの背後にある彼の本質的優しさをみると、今の経済学者に足りないものをみた気がする。2015/09/30

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