集英社新書
キュレーション―知と感性を揺さぶる力

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087206807
  • NDC分類 706.9
  • Cコード C0270

出版社内容情報

知性と感性を駆使する仕事術とは!?
数々の現代アートの展覧会を成功させてきた著者は、世界的に知られる存在だ。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」にも出演した人気キュレーターが、ついにその仕事の極意と方法論を明かす。

内容説明

鑑賞するという体験を通して、芸術作品はその都度立ち現れる。どのような空間、文脈、関係性で見せるのかというキュレーションのあり様により、その体験は異なってくる。その仕掛けを創造するのがキュレーターの役割である。キュレーターは、巧みなテーマ設定や作品の選択、ディスプレイなどによって鑑賞者を誘惑し、心を揺さぶる“忘れがたい体験”を演出するとともに、展覧会などの実践を通じ、社会に対して批評や思想の提案を行う。現代アートのキュレーターとして、海外のビエンナーレも含めて数多くの展覧会を成功させてきた著者が、豊富な経験を踏まえつつ、キュレーションの本質を論じる。

目次

キュレーターとは何か
新たな感覚のめざめ―アートを通した知覚の実験
アーティストとキュレーター―共犯者として、共同生産者として
異文化への介入
美術館建築とキュレーター
アートと社会をつなぐ
エロス、ジェンダー、セクシュアリティとキュレーション
物議をかもした展覧会
変容する観客
震える境界―アウトサイダー・アートとキュレーション
グローバル時代のキュレーション
experience/experiment/expert/testimony

著者等紹介

長谷川祐子[ハセガワユウコ]
キュレーター。京都大学法学部卒業。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。水戸芸術館学芸員、ホイットニー美術館客員キュレーター、世田谷美術館学芸員、金沢21世紀美術館学芸課長及び芸術監督を経て、東京都現代美術館チーフキュレーター、多摩美術大学芸術学科教授。第七回イスタンブール・ビエンナーレ、第十一回シャルジャ・ビエンナーレなどを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ロッキーのパパ

17
原田マハさんの作品でキュレーターに興味を持ち、本書を読んでみた。キュレーションとかかわりの深い現代アートを取り上げつつ、キュレーションを解説している。使われているタームに難しいものはあったけど、内容は面白かった。キュレーション自体の入門書としてもよいが、現代アート鑑賞のヒントとしても役に立つんじゃないかな。現代アートはぼくにとって敷居が高かったけど、少し引き下げられたような気がする。2013/05/03

六波羅

10
新書なのにすごく難解。アウトサイダーアートの章だけは楽しく読めたけど、やっぱり難解。2014/10/03

壱萬参仟縁

10
キュレーターの仕事は、視覚芸術を解釈し、芸術を再プレゼンテーションすることが基本(4頁)。キュレーターは、得体の知れない含意と奥行きを秘めた、時を超えた芸術作品と実験的作品を扱い、現在に存在する意味を展覧会で問いかける(24頁)。イスタンブールの地政学的位置づけは重要(64頁)。衝突と融合の場。81頁に登場する金沢21世紀美術館は行ってみたい。2013/09/14

Koichi Tamura

4
キュレーターの仕事の中身が分かる本。 ただ長谷川さんの言葉は難解だと思う。 中学生くらいに分かりやすく書くという意識があってもいいと思う。 自己陶酔的な文章が続くので、凄く読みにくい。 現代アートに関わる人は、もっと優しくなって欲しい。2014/04/23

kana0202

2
本にする前にもうちょっと文章直すべきではないか? あまりにもふわっとした語りで、時宜を得たキュレーションなのかもしれないが、思想は見えない。ふわっとした語りであるが故に読者の思想を刺激するべき部分はあるかもしれないけれど。2023/03/25

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