出版社内容情報
無意識に発する言葉の裏に差別が隠れている!?
呼ばれる側に違和感を生じさせ、呼ぶ側を躊躇させる「オバサン」という言葉。裏には〈女は若いほうがいい〉という価値観や中高年女性への嫌悪感が潜む。年齢における男女の二重基準なども考察する一冊。
内容説明
オバサンという言葉が、呼ばれる側に違和感や不快感を生じさせ、呼ぶ側を躊躇させる理由はいくつかあるが、一つは“女は若いほうがいい”という価値観の浸透である。これは男性だけに限ったことではなく、“若い”と言われる女性もまた、同様の価値観を発しているのだ。本書では、女性の年齢が意味するものや女性が年齢を隠したくなる背景を検証し、さらには「オジサン」よりもはるかに多義的な「オバサン」という言葉の意味、当の中高年女性に対する社会の視線などについて多角的に考察する。
目次
第1章 なぜ女は年を隠すのか
第2章 男女で異なる“生殖のリミット”
第3章 「ババァ発言」の系譜
第4章 職場における女の年齢
第5章 「おばさん」と「オバサン」
第6章 オバサンの社会性
著者等紹介
田中ひかる[タナカヒカル]
1970年東京都生まれ。歴史社会学者。93年学習院大学法学部卒業。高校・予備校の非常勤講師等を経て、99年専修大学大学院文学研究科修士課程に入学、歴史学を専攻。2001年横浜国立大学大学院環境情報学府博士課程に入学、社会学を専攻。博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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