集英社新書
日本の「世界商品」力

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  • サイズ 新書判/ページ数 235p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087204971
  • NDC分類 602.1
  • Cコード C0233

内容説明

世界的不況の中、自動車や家電など往年の基幹産業は力を失った。ならば、これからの日本はどんな産業を創出すればいいのか?本書は、二〇〇〇年代初頭からの“クール・ジャパン”現象に着目。近年、アニメなどのコンテンツ系だけでなく、日本の伝統、文化、匠の技術を反映した様々な事象が国際的に評価されているが、それらを「各国の中流層をターゲットにした世界商品」に押し上げることによって、日本は新たな「再成長のエンジン」を獲得できる、と力強く提言する。

目次

第1章 活気づくクール・ジャパン
第2章 世界に誇る日本の美―ファッション大国への可能性
第3章 世界を席捲する日本のコンテンツ―アニメ、マンガ、ゲーム、映画、文学
第4章 トップに躍り出た和食文化と農業産品
第5章 世界が注目する日本の伝統と技術
第6章 クール・ジャパンと「世界商品」戦略
終章 再成長のエンジンで五%成長は可能だ

著者等紹介

嶌信彦[シマノブヒコ]
1942年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、毎日新聞入社。経済部、ワシントン特派員などを経てフリージャーナリストに。NPO日本ウズベキスタン協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

13
5年前にこのような論点を書かれていることには敬意を表したいと思いました。というのは、今盛んにマスコミなどで騒いでいるキーワードがここにあるからです。クールジャパンとか、和食の心、おもてなしなど先取りした感じがします。ただ輸出産業の創出といっても昔のような産業は考えられないと思います。やはりファインケミカルや超精密技術を応用した産業が中心になっていくのでしょう。最近の日本の動きを見ていると短絡的で悲しくなります。世界遺産登録に必死になり、外国人観光客を招致しようと躍起になっているさまはコミックだと感じます。2014/05/23

じん★ひで

3
再成長のエンジンとして輸出産業の創出を、という主張には違和感を感じるが、欧米の追随ではない日本独自の方向性を考え直す、と読み替えると共感できる。クールジャパンを広くとらえ、いろんな分野の事例や具体的数字をある程度網羅しているのは、入り口として面白い。2014/02/20

しゅう

2
発行が2009年の書籍だ。この種の本は同時代性が命であるので、現在の2012年からすると、記載内容が古く陳腐化していることが多く、厳しい。すべての項目が商品力として陳腐化しているのではなく、情報の鮮度として劣化している。しかし、改めて日本の底力の可能性を概観するのも悪くない。これらの世界的に競争力のある商品をバックアップする国家戦略が必要だろう。2012/11/18

ispanoman

1
以前にも一読した覚えがあったが、再度読んでみると、日本にある諸々の商品や技術、料理、文化風習などなどが外国から見た場合、魅力的で評価が高いことをこれでもかというほどにピックアップし将来性を語っていることに圧倒される。それらの発信力を磨いていくことが、ガラパゴスとして片づけられていくことをストップできることが理解できる。2014/02/07

瀬下

1
本書籍では日本が世界に通用しうるであろう産業、または文化などについてデータを元に鋭く考察されており、中々楽しめました。大して長くない文章が複数に渡って書いてあるのでちょっと空いた時間にでも読めるので時間が無い方にもお勧めれす2010/05/13

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