内容説明
本書でいう「イタリア貴族養成」とは、ルネサンス文化華やかなりし中世イタリアの宮廷文化と貴族たちの「おたのしみ」を知ることで、「あの方、育ちがいいわ」と周囲の人々を感嘆させる、ノーブルな人間を養成するという意味である。ひとつには、一五二八年にイタリアで出版されるや、ヨーロッパ中の貴族が競って読んだ『宮廷人』や『饗宴』描くところのセレブの生活を追う。さらに、声楽家ならではの著者の音楽鑑賞のウンチクが語られる。本物への道は遠い。されど、知るだけでも十分に人生は愉しい。
目次
第1章 饗宴(準備編)―これで完璧、おもてなし(宮廷生活の華、バンケット;メッシスブーゴの『饗宴』 ほか)
第2章 饗宴(食卓編)―喜び歌え、宴は踊る(ようこそ饗宴へ;日本の王子がやってきた!?天正遣欧少年使節団の来訪 ほか)
第3章 ダンス―行儀作法は踊って学べ(ダンスは社交の基本なり;フェッラーラ宮廷に仕えたダンスのマエストロ ほか)
第4章 音楽―これが貴族の必修科目(宮廷人は音楽家であれ;女性歌手グループ誕生前夜 ほか)
著者等紹介
彌勒忠史[ミロクタダシ]
1968年、東京都生まれ。千葉大学大学院修了。東京藝術大学声楽科卒業。カウンターテナー歌手。「バッハ・コレギウム・ジャパン」に参加後、99年より、ヨーロッパを中心にオペラ、リサイタル活動を展開する。イタリア国立G・フレスコバルディ音楽院講師を経て、東京藝術大学助手、学習院生涯学習センター講師。「在日本フェッラーラ・ネサンス文化大使」の称号も授与されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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