出版社内容情報
犯罪被害者の救済や支援に関する制度作りが遅れている。自らが犯罪被害になった経験やその救済活動を通して、日本における犯罪被害者の現状と今後の方向性を考える。
犯罪被害者支援の視点
犯罪被害者の現状
犯罪被害者支援と修復的司法
犯罪被害者支援の困難と課題
息子を交通事故で失う前後では、社会を見る眼が大きく変わりました。無関心だった社会問題のひとつひとつが自分自身の問題となって突き刺さってきたのです。法律や制度が被害者のためにあるとばかり信じていましたが、まったくそのようなことはなかった。
内容説明
本書では、犯罪被害者とわたくしたちがどう関わっているのか、犯罪被害者の現状とその支援のあり方、また加害者との関わり方など、日ごろ思っていることをまとめました。
目次
1 犯罪被害者支援の視点―私自身の体験から考える(心えぐられる気持ち;署名集め ほか)
2 犯罪被害者の現状―長崎の種元駿くんの事件から学んだこと(自立への過程;犯罪被害者支援の道筋 ほか)
3 犯罪被害者支援と修復的司法―修復的司法実践の条件を考えてみる(片山隼君事件から修復的司法を考えてみる;修復的司法について考える)
4 犯罪被害者支援の困難と課題―まとめにかえて(ヴィクティム・サポートプラン;メディアへの要望 ほか)
資料(犯罪およびパワー濫用の被害者のための司法の基本原則宣言(国連総会決議一九八五年)
犯罪被害者の権利宣言(一九九九年五月一五日)全国被害者支援ネットワーク ほか)
著者等紹介
片山徒有[カタヤマタダアリ]
1956年生まれ。あひる一会代表。被害者支援研究会代表幹事。「世田谷事件」被害者・遺族を支援する会世話人。被害者学会員
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