出版社内容情報
こんな世の中だからこそ・・・もっと楽しく「まとも」に生きるためのヒント!
世間や常識の奴隷となるより「ただ狂え」。狂者の自覚を持つことで見えてくることとは?現在の自分をしっかり肯定し、「狂い」と「遊び」の精神で、この世を乗り切ろうと呼びかける。
内容説明
今の世の中、狂っていると思うことはありませんか。世間の常識を信用したばかりに悔しい思いをすることもあるでしょう。そうです、今は社会のほうがちょっとおかしいのです。当代きっての仏教思想家である著者は、だからこそ「ただ狂え」、狂者の自覚をもって生きなさい、と言います。そうすれば、かえってまともになれるからです。人生に意味を求めず、現在の自分をしっかりと肯定し、自分を楽しく生きましょう。「狂い」と「遊び」、今を生きていくうえで必要な術はここにあるのです。
目次
1 「狂い」のすすめ(「ただ狂え!」;太鼓持になってはいけません ほか)
2 人生は無意味(「生き甲斐」は不要;ついでに生きる ほか)
3 人間は孤独(そのまんま・そのまんま;渡る世間は鬼ばかり? ほか)
4 「遊び」のすすめ(迷惑な存在;ゴム紐の物差し ほか)
著者等紹介
ひろさちや[ヒロサチヤ]
1936年大阪府生まれ。東京大学文学部印度哲学科卒、同大学院博士課程を修了。気象大学校で二〇年間教壇に立つ。仏教を中心に宗教をわかりやすく説く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aster
48
自己啓発と言えばそれまでなんだけど、自己啓発に見えない装丁がいい。タイトルがいい。逆説的が正しいかどうかは別として、逆説的に考えられない人間はしんどくなる。色んな意味で。楽に生きなきゃいけないんだよ。本当に。良い本だからこそ、今後こう考えれば辛いことから逃れられると思ってしまうけど、それも違うんだよなぁと。辛くなったりならなかったり、それが人生って辛い、でも…ね、人生ってそういうもんなんだってさ。2021/03/24
まあちゃん
27
狂うって言うより、常識にとらわれずに生きなさいってことかなー。日本人が農村社会で、村仲間は同時に水を取り合うライバルだったっていうのが、今の社会の人間関係の複雑さにも、反映されてるっていうのが、妙に納得。目的を持たずに経過をも楽しんで生きる、がんとは戦わない、などなど、なるほどなと思わせられた。2014/09/15
テツ
20
ただ諾々と社会通念やら空気やらに流されることの否定。周囲の人々から狂っていると思われるくらいに自由であれというと激しすぎるけれど、そうした狂的な在り方の裏にはきちんと冷静に情報を取り入れて自身の脳味噌を働かせて判断するという知的な積み重ねが求められる。今自分を動かしているモノ。縛りつけているモノ。そうしたモノの根底を疑う癖をつけなければいつか周囲の皆と共にとてつもない失敗をしてしまう。丹念に丹念に疑え。自分だけの価値基準と判断基準を研ぎ澄ませて生きていくんだ。2020/08/22
魚京童!
20
既に狂ってるからな。2014/08/19
スパイク
19
いいこと書いてる。少々、抹香くさいけど、イイこと書いてる。イイ子になっちゃダメですよね。もっと尖がらなきゃ、はみ出さなきゃ、と常々思ってるのですが、意外とイイ子のままなんです。よし!スパイクは決めました、来年になったらピアスの穴開けます。(←意味わかりません)恋に狂います!そして、なにより決めたことにとらわれず、できなきゃできないってことにします。まっ、そんなところでど~でしょうか。2014/08/17