集英社新書<br> 乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない

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集英社新書
乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない

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  • サイズ 新書判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087203189
  • NDC分類 304
  • Cコード C0295

出版社内容情報

従うべき理論がなくなって、どう生きて行けば分からなくなった日本人は、「勝ったか、負けたか」の結果で判断するしかなくなった─本書は、こんな 腑に落ちる 話から始まります。そして、「生きることが幸福でありたいという感情。これこそが経済という人間行為の本質ではなかろうか」と、一筋の光明に向かって、力強く語り始めます。乱世の時代に対する、橋本治からの「解」がぎっしり詰まってます。

内容説明

従うべき理論がなくなって、どう生きて行けばいいか分からなくなった日本人は、「勝ったか、負けたか」の結果で判断するしかなくなった―本書は、こんな“腑に落ちる”話から始まります。そして、「生きることが幸福でありたいという感情。これこそが経済という人間行為の本質ではなかろうか」と、一筋の光明に向かって、力強く語り始めます。乱世の時代に対する、著者からの「解」がぎっしり詰まってます。

目次

第1章 乱世と勝ち組(「勝ち組・負け組」の原理;「乱世」を考える)
第2章 たった一つの価値観に抗する(隠されたトリック;「勝ち組」という基準を持ち出した人達 ほか)
第3章 悲しき経済(経済とはなにか;誰かが考えてくれる経済 ほか)
第4章 どう生きてったらいいんだろう?(なんにも出来ない構造;どう生きてったらいいんだろう? ほか)

著者等紹介

橋本治[ハシモトオサム]
1948年、東京生まれ。作家。東京大学文学部国文科卒。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作受賞。以後、小説、評論、戯曲、古典現代語訳、エッセイ、芝居の演出等で幅広い創作活動を続ける。『宗教なんかこわくない!』で第九回新潮学芸賞、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で第一回小林秀雄賞、『蝶のゆくえ』で第十八回柴田錬三郎賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さきん

21
今まで日本の歴史は中央の腐敗から地方から新勢力の勃興を繰り返してきた。しかし、今回は中央が爛熟し、腐っていっても、地方自体が中央に人材を吸い取られているので、同じような歴史展開を期待できない。本当に中央の統制が効かなくなって地方が自立しなくてはいけなくなった時は何か動きが起こるかもしれない。勝ち組、負け組の考えは2017年の時点だと、2000年前半に比べて弱まっていると思う。ごく一部を除いてみんな共倒れに近い経済状態だからだ。これから経験する世の中は乱世なのか未知数だ。2017/12/02

おおにし

16
今の日本は価値体系が崩れて機能しなくなった、知的な「乱世」であるという認識は納得できる。乱世だからこそ「今の日本の社会のあり方はおかしい」と思う人は他人に答えを求めるのではなく自分の頭で考えなさいと橋本治さんはこの本で言っている。ここに書かれたことはあくまで橋本さんの考えた途中経過であり、「この後よろしく」とのこと。乱世を生き抜くために私もこの本から得たヒントを元に続きを考えていきたいと思う。2013/10/23

ちくわん

12
主題が難しいのか、途中から全く頭に入ってこない。ただ、改めてタイトルを見ると、確かにこれを語っていた。私が壊れかけなのか、こういう本(著者)なのか、実に不可解。まっ、再読回し。2019/04/13

perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇿🇦🇵🇸🇾🇪🇸🇾🇱🇧🇨🇺

5
2005年著。経済についての話。専門でないながらもすらすら読める内容。正確さよりも新しい見方をくれる感じがいい。いつもながら上でも下でもない丁度いい目の高さで嫌味のない語り口。安心して読める。 バブル崩壊後の秩序が崩壊した後、やって来た「勝ち組」が皆を引っ張る構図は現在にも続いていて、ひたすらそうした連中を望んで自ら動かない。 経済が経世済民から来ている話は知っていたが、それだから国がやるものだというのは納得。だから「中学生の義理チョコ」は経済ではないとされてしまうと。この話は面白かった。→続く2022/07/12

Naota_t

4
#2108/★3.0/久々にほぼ何も得ない本を読んでしまった。当初は「勝ち組・負け組」がテーマかと思っていた。しかし、本人も「テーマがはっきりしない」と述べるように、本当にテーマも結論もない。言わば雑記のようなものだった。過去に私が読んだ橋本治の2、3冊の本の感想を見返したが「何を言いたいのか分からない」と同じようなことを書いていた。著者が何が言いたいのか分からない文章は、読者にとって苦痛だ。なお、約230ページを2週間ほどで書き上げる(しかもPCを使わず)のはすごいと思いました。現場からは以上です。2024/05/09

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