内容説明
失敗行動や犯罪の原因は、“心”に求められることが多い。「あいつはやる気がない」「過去のトラウマだ」等々。しかし、これでは評価にこそなりえても、問題解決にはつながらない。行動分析学は、ヒト及び動物の行動を「行動随伴性」という独自の概念によって明らかにするもので、行動の原因を個体内部、つまり心ではなく、個体を取り巻く外的環境に求めていく。アメリカの心理学者スキナーが創始した学問体系である。介護や医療、ビジネス、スポーツ、家庭などさまざまな現場で応用されており、大きな成果をあげてきた。本書は、日本における第一人者による、わが国初の一般用入門書である。
目次
第1章 心理学をめぐる誤解(心とこころ;心理学にはいろいろある ほか)
第2章 行動の原理(好子出現の強化;嫌子消失の強化 ほか)
第3章 行動をどのように変えるか(新年の誓いはなぜ破られるか?;知識こそが行動の源なのか? ほか)
第4章 スキナーの思想と実験的行動分析(スキナーの哲学;はじめはネズミ、そしてハトへ ほか)
第5章 言語行動(人間の特徴は、言葉の使用である;スキナーの『言語行動』 ほか)
著者等紹介
杉山尚子[スギヤマナオコ]
東京都生まれ。1988年、慶應義塾大学大学院心理学専攻博士課程修了。山脇学園短期大学助教授。2000年より日本行動分析学会常任理事、04年より日本行動科学学会事務局長。行動分析学の日本での研究、普及に全力を傾けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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