内容説明
イタケー王ラエルテスの娘オデュッセイアは、自分を騙し討的に強姦した義兄を剣で倒し、王位に着いた。他国の王、武将、同胞さえ敵に回すのを、覚悟の上で。
感想・レビュー
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たかし
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再読。もう20年ほど前の作品なのね。オデュッセイアって、オデュッセウス物語という意味だけど、音韻変化の法則からオデュッセウスの女性系とも言えないか、という観点から執筆された意欲作。主役のオデュッセイアの大人ぶっているけれも親しい人の前で年相応の話し方をしたり、聡明だけどちょっと闇のあるキャラが非常に気に入ってる。あとがきで続編があることを匂わせているし、ぼくも20年くらい待っているけれど、一向に続編が出ない。帰郷の旅とか、アキレウスの復活とか、求婚者との戦いとか見たかったよ…。2017/12/31