内容説明
「我々は死に場所を与えられた」。最後の海戦に見せた決断。中央の要職「軍令部次長」を務めながら、大戦末期、突如残存艦隊の司令長官に。エリートコースを歩いた俊英が、なぜ不合理な沖縄突入作戦を受け入れたのか。沈黙を守った提督の生涯を追う。
目次
序章 海鳴り(平和の礎;潮の香り ほか)
第一章 海軍軍令部(開戦目前の就任;苦難の日々 ほか)
第二章 太平洋の死闘(ミッドウェーの敗報;ヒーロー誕生 ほか)
第三章 沖縄海上特攻(「大和を託す」;家族との別れ ほか)
終章 沈黙の海(木っ端微塵;途轍もない喪失感 ほか)
著者等紹介
井川聡[イカワサトシ]
1959年生まれ。修猷館を経て西南学院大卒。1983年読売新聞西部本社入社、佐世保支局長、那覇支局長、社会部長、編集局次長兼経済部長、執行役員役員室長兼労務担当を経て2020年から読売広告西部代表取締役社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
2
海はいいなぁ 群羊のごとく 御前会議で国策遂行要領の最終決定 やむを得ぬ御忍容 明治の頭での戦争 ミッドウェー海戦で主導権喪失 終戦という大きな宿題 百戦必敗の戦術 暗号の筒抜け 特攻という戦法の提案 心を鬼にせざるをえない 死に場所を与えることが主将の務め 玉音放送後の自刃 栗田艦隊の謎の反転 水盃を交わした朝 大和の大爆発と沈没 全般の空気による決定 米艦隊の挑発的集結 航空兵力増強の必要性 最後の大決戦への覚悟 サムライ国家伝統の戦闘精神 爆風で飛び散る肢体と破片 論理的にはあり得ない作戦2025/05/11