出版社内容情報
片付けコンサル会社で働く鷲澤憂(わしざわうい)は、何かを選ぶのが苦手な性格でいつも周りに合わせてばかり。自分とは対照的にサバサバと物事を判断し、“無駄なく、効率よく生きる”ことを信条とする上司の奈々さんに心酔している。
心酔するあまりに服装も髪型も何もかも奈々さんの真似をし、恋人と同棲中の部屋の家具を次々に捨て、ついには恋人自体も捨てることで“効率のいい部屋”を手に入れた憂だったが、ひょんなことから泥酔して帰宅した翌朝、目覚めると部屋に見知らぬ青年がおり仰天する。
すずりという名の青年は「おれを片付けてよ」と憂に依頼し、その日から二人の奇妙な同居生活が始まるが、すずりにはとある隠された過去があり……。
「自分らしさ」が何なのか分からないまま、生きづらさを抱える男女。友情でも恋愛でもない関係性。奇妙な同棲生活を瑞々しい筆致で描く、2024年集英社ノベル大賞〈準大賞〉受賞作。
内容説明
片付けコンサル会社で働く鷲澤憂は、選ぶことが苦手な性格で周りに合わせてばかり。“無駄なく効率よく生きる”が信条の上司・奈々さんに心酔するあまり“無駄”な家具も恋人も捨てたが、ある朝目覚めると部屋に見知らぬ青年・すずりがいた。すずりに「おれを片付けて」と依頼された憂は…。友人でも恋人でもない男女の奇妙な同棲生活を、繊細な筆致で描くデビュー作。2024年集英社ノベル大賞準大賞受賞作。
著者等紹介
村崎なつ生[ムラサキナツキ]
伊豆出身。『いつか忘れるきみたちへ』で2024年集英社ノベル大賞〈準大賞〉を受賞。改題・改稿の上、本作にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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