出版社内容情報
「妃になれ、あやかし姫」――訳あり陰陽師の帝とあやかし姫の婚姻は問題だらけ…!?
あやかしの姫・毬藻が王位に就いてから数年間、あやかしと人間はうまく棲み分けができていた。しかし、一年と少し前、先代のあやかし王だった夏麦が忽然と姿を消して以来、両者の関係はおかしくなり、さらにはある事件をきっかけに諍いが絶えない。そんなある日、白馬に乗った白い狩衣姿の青年が、たった一人で毬藻を訪ねてきた。なんと彼――日向は帝であり、人間とあやかしの友好の証として、毬藻に「妃になれ」と言ってくる。堂々と乗り込んできた日向を信じて入内する毬藻だが、あやかしと人間の常識の違いに日々問題が勃発。そこに、夏麦が失踪した本当の理由や都を巡る陰謀が絡み合い…?
内容説明
あやかしの姫・毬藻が王位に就いてから数年間、あやかしと人間は棲み分けができていた。だが、ある事件をきっかけに、ここ一年ほど両者の諍いは絶えない。そんなある日、たった一人で毬藻を訪ねてきた帝・日向に「妃になれ」と求婚される。人間とあやかしの共存を望んでいるという彼を信じて入内する毬藻だが、やがて帝位を巡る陰謀に巻き込まれていき…?
著者等紹介
後白河安寿[ゴシラカワアンジュ]
5月12日生まれ。神奈川県出身。『キョンシー・プリンセス―乙女は糖蜜色の恋を知る』で2012年度ノベル大賞読者大賞受賞。2013年10月、同作品が文庫化され、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
17
先代の夏麦が忽然と姿を消して以来、諍いが絶えない日々を憂いていたあやかしの姫・毬藻。ある日、白馬に乗った白い狩衣姿の青年が、たった一人で毬藻を訪ねてくる和風ファンタジー。訪ねてきた日向は帝で、人間とあやかしの友好の証として、毬藻に自らの妃になることを要望し、堂々と乗り込んできた彼を信じて入内する毬藻。しかし人間との常識の違いに日々大小様々な問題が勃発する一方、都でも不審火が続くなど不穏な状況になってゆく中で、日向の過去の因縁や夏麦失踪の真相に一緒に立ち向かいながら絆を深めていく2人の関係が良かったですね。2024/11/19
栗山いなり
6
あやかしの姫である毬藻が人間の帝の元へ入内する事になる和風あやかしファンタジー小説。コミカルな部分もシリアスな部分も結構面白く読める作品だったと思う。ただ、平安物の宿命なのか少し文章が読みにくかったかな?2024/12/22