出版社内容情報
「ようこそ、花嫁殿。心より、お待ち申し上げていた」
梅の花咲き誇る頃。
とある少女が百番目の神を有する「百生」一族の当主のもとに嫁ぐ。
彼女の名前は紗恵。
生家で虐げられ、表情を失くし、まるでお人形のようだった。
唯一、彼女を気にかけてくれた異母兄は亡くなったばかりで…。
嫁ぎ先の当主・成実はそんな兄の親友だった。
しかし、兄のことを「俺が殺した」と言い――!?
切なすぎる両片想い×和風シンデレラ・ストーリー。
大人気『十番様の縁結び』シリーズと同世界観の、東堂燦の新作に注目!
内容説明
梅の花咲き誇る頃。とある少女が百番目の神を有する「百生一族」の当主のもとに嫁ぐ。彼女の名前は紗恵。生家で虐げられ、表情を失くし、まるでお人形のようだった。唯一、彼女を気にかけてくれた異母兄は亡くなったばかりで…。嫁ぎ先の当主・成実はそんな兄の親友だった。しかし、兄のことを「俺が殺した」と言い―!?両片想い×和風シンデレラ・ストーリー。
著者等紹介
東堂燦[トウドウサン]
1月21日生まれ。新潟県出身。2013年度ノベル大賞で『薔薇に雨』が佳作受賞、コバルト文庫にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
32
梅の花咲き誇る頃。とある少女が百番目の神を有する「百生」一族の当主のもとに嫁ぐ、『十番様の縁結び』と同じ世界観のもうひとつの物語。生家で虐げられて表情を失くしてお人形のようだった紗恵。唯一彼女を気にかけてくれた異母兄・高良も亡くなり、望まない縁談が持ち込まれる中で、彼女を迎えに来た兄の親友・百生成実。兄を自らの手で殺したという成実と、兄に託された故の縁談と遠慮しがちな紗恵の距離感はもどかしかったですけど、明らかにされてゆくそれぞれの想いもあって、因縁にも決着をつけた2人が迎える結末はなかなか良かったです。2024/05/16
栗山いなり
10
表情を出す事が出来ない紗恵が「百生一族」の当主となった成実の元に嫁ぐ事から始まる和風ファンタジー小説。シンデレラロマンスの中にこの作者のらしさがふんだんに盛り込まれてた印象でそれが結構面白さに貢献してた気がする。十番様シリーズ本編の単語が出てきた時は思わずニヤリとした2024/06/22
あずとも
7
『十番様の縁結び』シリーズと同世界観。生家で虐げられ表情を失くしまるでお人形のようだった紗恵。唯一気にかけてくれた異母兄が亡くなり彼女を迎えに来た兄の親友・百生成実へ嫁ぐ。2人の距離が兄から託された故の結婚と思っている紗恵の遠慮からなかなか縮まらずもどかしい。因縁の《悪しきもの》を祓うのは意外とあっさり。百生家の思惑を考えると成実が何かしらの手を打つとは思えるが紗恵の今後の苦労を考えるとハッピーエンドといえるのかな?2024/05/21
色素薄い系
4
成実が紗恵を娶った理由をもっとちゃんと伝えるべきだったよね…まぁ紗恵は紗恵で希与子に百番様の所に連れて行ってもらえたのは特別な事って教えてもらったのにこの贈り物はいつか迎える妻の為の物ってまだ思ってたから「どうして?」になりましたよ。成実は高良から妹の表情筋が死んでるって話は聞いてなかったのかな、とも思ったし。とりあえずお互いの気持ちを確かめあったのは良かったけど百生の復興の為に紗恵を利用しようとしている先代がいる限り真の平和は訪れないのでは…?2024/06/18
万論
3
⚪︎番様の話の定番。違うけど同じ様な物語。良いか悪いかは別として、全体像がまだ見えない。「悪きもの」をどう描いていくのだろうか。描き切らずに終わる事がありません様に。2024/05/28
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- 和書
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