出版社内容情報
中堅飲料メーカー「月夜野ドリンク」知的財産部の一員として経験を積んできた亜季。北脇とも「思いを贈り合える理想の上司と部下」になれたと喜んだのも束の間。なぜか北脇が厳しく接してくるようになり、亜季は戸惑っていた。そんな折、近頃飲料事業から撤退した会社「今宮食品」が月夜野に自社特許の買い取りを打診してきた。それは月夜野の看板商品『緑のお茶屋さん』にも関わりのある特許なのだが、その金額は法外なものだった。すでに対策済みで問題ないはずなのだが、高額な買い取り価格を提示してきた理由は不明。警戒しつつも静観していると今宮食品は、月夜野が自社特許を侵害している可能性があるとして多数の取引先に通達をしてきて……?
内容説明
飲料メーカー「月夜野ドリンク」知的財産部の一員として経験を積んできた亜季。北脇とも理想の上司と部下のなれたと喜んだのも束の間。なぜか北脇が厳しく接してくるようになり、亜季は戸惑っていた。そんな折、とある会社が月夜野に特許の買い取りを打診してきた。それは月夜野の看板商品『緑のお茶屋さん』にも関わりのある特許なのだが、その金額は法外で…?
著者等紹介
奥乃桜子[オクノサクラコ]
群馬県出。雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、「あやしバイオリン工房へようこそ」で2017年ノベル大賞佳作受賞、同作で文庫デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
78
えっ、ちょっと待って、一つの巻で完結じゃないんですか?次も絶対に買う(笑)2023/09/24
よっち
35
北脇と思いを贈り合える理想の上司と部下になれたと喜んだのも束の間、なぜか突然北脇が厳しく接してきて戸惑う亜季。近頃飲料事業から撤退した今宮食品が自社特許の買い取りを打診してくる第三弾。看板商品に関わりのある特許買い取りに提示してきた法外な金額。対策済みで問題ないはずとして静観した結果、突如多数の取引先に特許侵害の可能性を通達を仕掛けられてしまう月夜見。北脇を取り巻く状況や思わぬ印象工作もあって、知財部にとってもなかなか厳しい状況でしたけど、ここからどう巻き返していくのか。続刊で二人の逆襲に期待しています。2023/09/18
よっしー
33
段々と亜季が成長していると実感できる1冊でした。北脇も後輩を育てる為に頑張っているのは分かりますが、急に態度を変えられたら普通に考えて不安になるから!!と声を大にして言いたくなります。 簡単に片付くかと思っていた事件が、とんでもない大事に発展、亜季の立場もピンチに陥った中での次巻へ…という状態、めっちや続きが気になります!! そんな中、北脇と亜季母との新幹線での一時は楽しい癒やしの時間でした。2024/05/31
えも
27
「理系の弁護士」弁理士シリーズ第3巻▼前巻で顔を出した元カレ?が務める、知財のゴロツキみたいな企業、パテント・トロールにしてやられる「月夜野ドリンク」。嵌められて裏切り者扱いされる亜季。でも諦めず、北脇と二人で大逆転を目指して立ち上がる!▼ああっ、そこで続きは4巻に。そりゃないよ…。2023/11/05
kochi
26
突然、厳しい指導をするようになった上司の北脇。その変化に戸惑いながら、東京出張の新幹線切符を手配する亜希だったが、手違いから亜希の母親と北脇が隣同士に座ることに… ドジっ子亜希のほのぼのエピソードが続くと思わせて、物語は前巻から仕込まれていた怪しい伏線から、亜希と月夜野の最大の危機となり、それは二人の絆を強くし、戦う決意を持って次巻へと続く。いやこれシリーズ自体、なかなか終わらないと見た。ドラマ化され、ある程度売れて数字が読めるとなったら、出版社も終わらせたくはないのでしょう。楽しみです、どこまで続くか!2023/09/21