出版社内容情報
「この顔は……誰?」
フィアとフィン。絶望の淵で、ふたりが見出す真実とは――
旅する少女騎士ファンタジー!
帝政ドラゴニア――飛竜が舞い、真っ白な淡雪のような美しくも悲しい四花雨(しのはなさめ)が降る空。
この国の伝説によれば、これは死者の魂が結晶化したものだという……。
種々の悪魔が暗い翳を落とすこの国で、大悪魔”顔狩り“によって一夜にして故郷ロカも、家族も、自分の顔さえ……奪われた少女騎士フィアは仇敵に復讐を誓う。
双子の兄フィンが受け継ぐはずだった騎士の証・竜骨剣を背にしたフィア。当代最強の竜騎士ヴァルを師と仰ぎ、魔術師の血を引くヒューと共に、大悪魔を討伐し、そして自分自身を取り戻す……
フィアと今は亡きフィンの夏追いの旅が始まる――!
内容説明
帝政ドラゴニア―飛竜が舞い、真っ白な淡雪のように美しくも悲しい四花雨が降る空。種々の悪魔が暗い翳を落とすこの国で、大悪魔の“顔狩”によって一夜にして故郷も家族も自分の顔さえ…奪われた少女騎士フィアは仇敵に復讐を誓う。双子の兄が受継ぐはずだった竜骨剣を背に、当代最強の竜騎士ヴァルと共にフィアは大悪魔を討伐し自分自身を取り戻す夏追いの旅へ!
著者等紹介
せひらあやみ[セヒラアヤミ]
東京都出身。『異形の姫と妙薬の王子』で、2011年度ノベル大賞佳作を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
31
種々の悪魔が暗い翳を落とす帝政ドラゴニアで、大悪魔「顔狩り」によって一夜にして故郷ロカや家族、自分の顔さえも奪われた少女騎士フィアが、仇敵への復讐を誓うファンタジー。双子の兄フィンの名を名乗り、彼が受け継ぐはずだった竜骨剣を背負い、当代最強の竜騎士ヴァルを師と仰ぎながら、魔術屋のヒューと共に大悪魔を討伐して自分自身を取り戻そうとするフィア。徐々に明らかになってゆく故郷襲撃の真相はやっぱりかと思いましたが、直面する過酷な運命にも逃げずに向き合い、見事乗り越えてみせたフィアの覚悟がなかなか印象的な物語でした。2021/12/09
MATSU
27
初読みの作家さんです。う~ん。微妙でした。誰の話なのかわからない。それに師匠も全然活躍してない。結局は自分の心と戦うって感じなのでしょうか?ガッツリファンタジーではありましたが。お兄さんの最後の思いは本物だろうか?2023/04/24
しぇん
18
魔術があり、悪魔が跋扈するハイファンタジーの世界で、故郷を滅ぼされ家族を皆殺しにされてしまった少女の復讐の物語。少し地味ですが落ち着いた話になっていました。もう少し変わったら児童文学になりそうだなとも。何にもやってくれないようで、色々やってくれるような師匠の扱いが少しもったいなかったかなとも思いましたが、余り表に出すと物語変わってしまいますしね2021/11/30
虚と紅羽
14
家族の仇である大悪魔を巡る少女の物語。 雰囲気は満点。スクエニっぽい表紙とタイトル、キャラクター、それに世界観。"救いがない"って意味。ゲームだとゲームオーバーシナリオ含めてかなりEND数ありそうな雰囲気強めRPG。 内容自体は何となくハマらない。面白かったけれど印象には残らないやつ。最近こういうの多いよね。広げればいくらでも広げられそうなだけに、すごい速度で話を畳まれてしまったのが残念。結局どういうことなの?となる部分がいくらかあったのも残念。2022/04/29
のれん
11
表紙に惹かれて購入。 ハイファンタジーを漂わすが、期待値とまでは行かず。 兄の代わりに騎士を受け継いだ才能ある女の子。この子が才能で強くてなんかサクサク進む。 宿敵たる「顔狩」のギミックは良いが、その悪魔が与える葛藤が最後にしか来てなくて、主人公がパッと乗り越えているように見える。 師匠の助言、仲間の行動、そして自分の名前と顔。要素は良いんだけど、描写が少なく台詞が多いため、どんな状況で会話してるか分かりにくく、心情変化が唐突に感じた。 あと兄妹と仲間と凄く似た名前なの文面だと少々ややこしいw2021/11/30