出版社内容情報
勝敗にばかり拘泥する昨今の武道は浮薄のそしりを免れないのではないか。現代に息づく古来の「武」の精神を辿る対談・エッセイ集
内容説明
勝敗にばかり拘泥する昨今の武道は浮薄の誹りを免れないのではないか。剣道三段、抜刀術五段を誇る剣豪小説の雄が、柳生延春、二木謙一、秋山駿、安西水丸、勝新太郎との対話、流儀を墨守する道統六派への訪問を通して、現代に脈打つ本来の「武」の精神を辿る。執筆の舞台裏を明かした小文なども収めた文庫オリジナル随筆・対談集。
目次
1 古武道を訪ねて
2 武の心を巡る対話
3 士道の奥義
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワッピー
4
古武道訪問記(柳生新陰流/香取神道流/馬庭念流/竹内流/柳生心眼流所管/諸賞流)・武道対談集と検証エッセイの三部構成。複数の武道流派を扱うときにはなかなか難しいことがあるように思いますが、やはり厳しい鍛錬を経てたどり着く身体能力や神技の凄味には圧倒されます。どの流派や武術家が一番強いかというのは、人それぞれのロマンですから、尽きない話題ですね。ワッピー自身(もちろん修行とは無縁ですが)は精妙な進歩向上のプロセスに惹かれます。2015/08/23
まいみ
0
柳生宗厳と徳川家との関わりや、日本における柔術の始祖である竹内久盛など、興味はあるけどなかなか知ることができなかった人物について、その端緒を知ることができてよかった。2016/04/02
yukioninaite
0
読んでわかることでもないんだが、相応に稽古した人なら相応にわかるかもしれないのだと思います。2014/08/12
nemuri
0
知っているようで知らない剣豪ワールド。2008/06/23