出版社内容情報
集う社員の数だけ、思い出の味がある――。
藤丸物産の社員食堂で働く杏子は、二か月前に会った社員を探している。
エレベーターホールでぶつかった時に優しくされ、ときめいてしまったのだ。
ただ、コンタクトが外れていたせいで、顔をちゃんと見られなかった。
手がかりは、「藤」の一文字。
至近距離で視界に飛び込んできた社員証で、唯一認識できたのがそれだった。
しかし、社員食堂は高い喫食率を誇るにもかかわらず、彼らしき社員はなかなか見つからない。
おまけに、先月入ってきたばかりの、ひとつ年下の調理師・渚にこき使われる毎日。
そんな折、社食に花見弁当の注文が舞い込み…?
内容説明
藤丸物産の社員食堂で働く杏子は、二か月前に会った社員を探している。エレベーター前でぶつかった時に優しくしてくれたのだ。ただ、コンタクトが外れたせいで顔はわからず、手がかりは、目に飛び込んだ社員証で唯一認識できた「藤」の文字のみ。だが、社食の利用者は多いのに彼はなかなか見つからない。おまけに、ひとつ年下の調理師・渚にこき使われる毎日で…?
著者等紹介
高山ちあき[タカヤマチアキ]
2009年ノベル大賞読者大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。