内容説明
ベンチャー企業「ネット・コマース」社長の竹内耕作は、3回目の決算を終え、1人会議室に残っていた。インターネットブームの大波に乗り、弱冠34歳で立ち上げたこの会社は、華々しいスタートを切り、初年度にして売上は1億円を超えた。が、その後、市場は急激にしぼみ、売上は年を追うごとに減少、二期連続の赤字決算となってしまう。万策尽き、限界を感じはじめていた彼のところに、突然1人の老人が現れた…。祖父の古い知り合いと名乗るアメリカからやってきたその老人は、「あなたのおじいさんとの約束を果たしたい」「ぜひあなたのお力になりたい」「ビジネスにとって有益なレッスンをはじめましょう」と言う。こうして、ネット・コマースの役員と老人のビジネス・レッスンがはじまった。はたしてどんなレッスンが待ち受けているのか。ネット・コマースの将来はいかに。
目次
1 社外の力を利用する(突然の来訪者;他人の力を借りて自分の思考力を高める;買いたい人のニーズ ほか)
2 社内の力を結集する(一枚岩の経営陣;ベクトルを合わせる;優れた戦略 ほか)
3 社内の力を育てる(経営力を作る;三番目の箱;競合会社の分析 ほか)
著者等紹介
岡村勝弘[オカムラカツヒロ]
1958年静岡県生まれ。農林水産省、(株)リクルートを経て独立・起業し、(株)Y&Kカンパニーズ代表取締役として、ソフトウェア開発・販売を行う。その後、(株)アクセスでiModeの事業開発を行い、Amazon.comでInternational Director、日本進出責任者になる。2000年にはオンライン書店ビーケーワン設立。現在、(有)トレジャークエスト代表取締役、Apax Globis Partnersのベンチャー・キャピタリスト。また、(株)グロービスにて、パートナー・ファカルティとして、経営戦略、マーケティング、ベンチャー戦略の講師も務める。豊富な人脈をもとにビジネス・モデルの研究を行う一方、ゲームデザインも手がける。京都大学農学部卒業。米国ウィスコンシン大学マディスン校農業経済学大学院留学
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感想・レビュー
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