出版社内容情報
寿雪の銀髪が、衆目にさらされた。その銀髪こそが、前王朝の血を引く証だった。高峻が策をもって隠してきた寿雪の秘密がしられてしまったのだ。
同時に、柳寿雪は化け物を退治した美しき巫婆だという評判も城下に広がり始めていた。だが寿雪本人の魂は何処かへとってしまい、その肉体に宿り動かしているのは“烏"だった。
そして騒動のさなか、衣斯哈の行方も不明となり、白雷と隠娘もともに姿を消していた。寿雪の命を守れるかどうかの瀬戸際に立っている――そう考え冷たい汗をにじませる高峻。
状況は緊迫の度合いを高めていく中、寿雪の魂を呼び戻すためには血縁者の存在が不可欠だという情報がもたらされるが……?
物語は新たな局面へ。圧倒的中華幻想譚、緊迫の第6巻!
内容説明
寿雪の銀髪が、衆目にさらされた。その銀髪こそが、前王朝の血を引く証だった。高峻が策をもって隠してきた寿雪の秘密がしられてしまったのだ。しかも寿雪の魂は何処かへと去り、その肉体に宿っているのは“烏”。加えて衣斯哈の行方も不明となり、状況は緊迫の度合いを高める。そんな中、寿雪の魂を呼び戻すためには肉親の存在が必要だという情報がもたらされるが…?
著者等紹介
白川紺子[シラカワコウコ]
三重県出身。同志社大学文学部卒。雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、2012年度ロマン大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
322
2021年8月集英社オレンジ文庫刊。書き下ろし。シリーズ6作目。前作のラストで寿雪の出自が人々に知れ困ったことになったということが今作で初めて理解できました。しかしその銀髪問題はごまかされたような展開で、いろいろとあったわりには、動きの少ない回です。ラスト付近でようやく烏の半身探しが動き出し、えーっ、もう見つかった?いやいや寿雪が邂逅するまでもう少し時がかかるんじゃないかな。というところで、次巻が待ち遠しいです。2021/10/02
すがはら
283
勝手に最終巻だと思い込んで読み始め、何か目覚めるの早くない?何か終わりそうもなくない?となって、つい最後のページを確かめてしまいました。まだ続きますねー。前回の骸骨の群との戦いでもう山を越えた気になってました。サナメの長男の受けたショックがでかすぎて、掛ける言葉もないってやつです。次男と力を合わせていける未来が来るといいな。後半で千里の良さがジワジワ来て、いいなーと思ったら大変なことになって、そんなー!となってしまいました。無事みたいで良かったです。2021/09/06
みっちゃん
165
前巻のとんでもないラスト!からの。まさに「血の縁」「血の鎖」の1冊。ひとがひとに執着してしまう心は恐ろしい。そしてどうしようもなく悲しい。羽を象った栞、とっても嬉しいけど…ちょっと今巻は薄かったなあ…2021/10/11
mint☆
159
前回とても気になる終わり方で、寿雪の心がどこかへ行ってしまったのかと心配でしたが謎がとけてよかった。そして物語はさらに壮大に。長年烏妃たちを苦しめてきた烏漣娘娘と香薔が想像していたより幼く驚いた。長々書くとネタバレし過ぎそうなのでさらに続きが気になるとだけ書いておきます。2021/08/30
みよちゃん
154
前作と違い、ぼーっと読んでしまった。白雷が?表紙は彼女?新しい登場人物も出てきて、また次巻までが待ち遠しい。2021/08/21
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